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ヨハネ共同体の神学とその史的変遷~イエスに愛された弟子の共同体の軌跡~

『ヨハネ共同体の神学とその史的変遷』表紙

  • 著者:レイモンド・E・ブラウン
  • 監訳:湯浅俊治
  • 訳者:田中昇
  • 定価:本体3,200円+税
  • A5判 上製 316ページ
  • ISBN978-4-902211-32-0  C3016
  • 発行:教友社

1998年に、惜しくも心臓発作のため急逝した著者は、今世紀最大の使徒ヨハネの研究者として大変有名です。

本書は、聖書の研究者が、聖書の言葉の一語いちごを深く考察するあまり、全体を見ないという傾向に対し、ヨハネの共同体という大きなテーマで、ヨハネ福音書と手紙の全体を考察した神学書です。

ヨハネのキリスト者共同体は、孤立した分派的なものではなく、当時のユダヤ教会堂(シナゴーグ)や、他のキリスト教共同体と向き合う一つの潮流である、という考えを著者は示し、初代教会の神学的な流れを追いながら、ヨハネの共同体の姿を明確に、読者に示しています。

各章は、「ヨハネ福音書成立以前」「ヨハネ福音書が書かれた時期」「ヨハネの手紙が書かれた時期」「ヨハネの手紙が書かれた後」という4つの段階に分けられています。

ヨハネ研究者はもちろんのこと、使徒ヨハネに関心があり、初めて神学書を読む方々のためにも、付録を見ながら理解することができるようになっています。さらに、著者が引用している聖書学者とその研究についても紹介されており、大変貴重な文献が翻訳されたことをうれしく感じられることでしょう。
じっくり読んでいただきたい本の1冊です。

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