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新島八重ものがたり

『新島八重ものがたり』表紙


  • 著者:山下智子
  • 定価:本体1,500円+税
  • 四六判 並製  146ページ
  • ISBN978-4-8184-0842-5  C0016
  • 発行:日本キリスト教団出版局

本書は、NHKの大河ドラマ「八重の桜」の主人公・新島八重をプロテスタントの信仰をもち、同志社大学を創設した新島襄の妻としての側面から描きだしています。

 新島襄と結婚する前の姓は、山本で、会津藩の砲術師範の家に生まれた八重は、会津藩の憲法ともいえる「十五か条」の家訓が厳しく守られている環境の中でそだてられました。

 その中にあって、母・佐久の存在は、自分で考えて行動する女性として、強い影響を受けたと思われます。

 八重が最初に結婚したのは、川崎尚之助は、会津藩の敗戦により、東京で謹慎処分を受けその後、1875年3月に病死しました。

 死亡が伝えられていた八重の兄・覚馬は、目と足が不自由になっていましたが、京都府顧問となっていました。この兄を頼り、八重は、母と覚馬の娘・峰と供に、京都に行くことになりました。

 この兄の勧めで、キリスト教を学ぶことになり、その宣教師の家で、新島襄と出会い、同志社の開校、洗礼、結婚という道を辿ります。
 八重が宣教師のディヴィスから授けられた洗礼は、京都で初めてのプロテスタントの洗礼式でした。
 新島襄と八重との物語、エピソードはいろいろありますが、テレビの大河ドラマに場をゆずり、読者の皆様は、NHKがどれくらい宗教的なことを取り上げるかをしっかり見てください。


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