教会カレンダー
教会の母聖マリア
第1朗読 創世記 3章9~15、20節
または 使徒言行録 1章12~14節
福音朗読 ヨハネによる福音書 19章25~34節
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第1朗読 創世記 3章9~15、20節
(アダムが木の実を食べた後に)主なる神は(彼)を呼ばれた。
「どこにいるのか。」
彼は答えた。
「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから。」
神は言われた。
「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか。」
アダムは答えた。
「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」
主なる神は女に向かって言われた。
「何ということをしたのか。」
女は答えた。
「蛇がだましたので、食べてしまいました。」
主なる神は、蛇に向かって言われた。
「このようなことをしたお前は
あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で
呪われるものとなった。
お前は、生涯這いまわり、塵を食らう。
お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に
わたしは敵意を置く。
彼はお前の頭を砕き
お前は彼のかかとを砕く。」
アダムは女をエバ(命)と名付けた。彼女がすべて命あるものの母となったからである。
または 使徒言行録 1章12~14節
(イエスが天に昇られた後、)使徒たちは、「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来た。この山はエルサレムに近く、安息日にも歩くことが許される距離の所にある。 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。
福音朗読 ヨハネによる福音書 19章25~34節
(そのとき、)イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。
イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。
この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。
そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。
イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。
その日は準備の日で、翌日は特別の安息日であったので、ユダヤ人たちは、安息日に遺体を十字架の上に残しておかないために、足を折って取り降ろすように、ピラトに願い出た。
そこで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた最初の男と、もう一人の男との足を折った。
イエスのところに来てみると、既に死んでおられたので、その足は折らなかった。
しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。
教皇フランシスコは、「マリアは、福音を宣べ伝える教会の母です」と言われます。
教皇は、一般謁見の中で、「教会の神秘」に関する連続講話のなかで「母である教会」について解説されました。
その中で、母である教会について次の3点を強調されました。
①母は、人生をどう歩むか、人生をよく歩むすべを教えるように、教会もわたしたちの人生を方向づけます。
②母親はどんな場合にも、愛の力によって、いつも忍耐強く子どもに同伴し続けます。教会も愛を示し、助け、励まそうと努めます。
③母親は自分の子どものために何度も願い、多くの祈りをささげます。教会も、祈りによって、教会の子どものあらゆる状況を主のみ手にゆだね、祈ります、と。
キリストと教会の神秘の中のマリアの存在については、教会憲章において理解が深められました。
マリアは、教会の中で神の子キリストの母であると同時に、信徒の母であるのです。
このような省察は、今日読まれるヨハネによる福音に表現されています。
マリアは神の母であり、それは十字架の時のあがない主のわざにマリアが深く一致したことに由来しているのです。
母マリアは、十字架のもとで、わが子の愛の奉献を受容し、すべての人を最愛の弟子の名のもとに迎えました。この時、母マリアは、復活したキリストによって新しく生まれるすべての人の母とされたのです。ですから、キリストの母であるマリアは教会の母でもあるのです。
教会の母である聖マリアは、使徒たちとともに心を合わせ熱心にキリストに約束された聖霊を祈り求め、祈る教会の最高の模範ともなりました。
教皇パウロ6世は、1964年に聖マリアを教会の母であると宣言し、全キリスト者が「教会の母」という称号を用いて、今後ますます神の母を敬うよう求められました。
教皇フランシスコは、ルルドでのおとめマリアの最初の出現から160年にあたる2018年に、この記念日を一般ローマ暦に加えることを決定しました。
聖霊降臨の主日後の曜日に「教会の母聖マリア」(記念日)として毎年祝われることになりました。
祈り
あわれみ深い父である神よ、
十字架につけられた御ひとり子は、 ご自分の母であるおとめ聖マリアを、わたしたちの母として与えてくださいました。
マリアの愛に助けられ、あなたの教会が、日々、信じる人々の誕生と成長を喜び、母としてすべての民の家族を迎え入れることができますように。
集会祈願より
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