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福音書記者マルコ

福音書記者聖マルコ
福音書記者聖マルコ

マルコ福音書を書いた著者は、マルコと呼ばれていたヨハネだと言われています。彼は、ヨハネ・マルコとも呼ばれ、ペトロやパウロ、バルナバの宣教に同伴しました。

マルコの育った家庭はエルサレムにあり、この家に使徒たちが親しく出入りしていた家であり、人々が集会する場・教会になったと言われています。

バルナバのいとこであったマルコは、バルナバと共にパウロの第1回宣教旅行に参加しました。しかし、途中で、マルコだけはエルサレムに帰って行きました。

しかし、その後も、マルコはペトロについて宣教し、ペトロの説教の通訳をしたと伝えられています。

マルコはアレキサンドリアで司教として信徒の世話をしていたが、74年ごろ殉教したと言われています。
 その後、ヴェニスの商人がアレキサンドリアで、マルコの墓を発見し、彼の遺体をヴェニスに持ち帰りました。これが、有名なヴェニスのサンマルコ大聖堂の由来であり、マルコが、ヴェニス市の守護の聖人である由来なのです。

マルコ福音書は、翼をもったライオンで表されています。これは、マルコ福音書の最初に、人々に悔い改めを叫ぶ洗礼者ヨハネが描かれているからです。洗礼者ヨハネは、荒れ野で生活していました。荒れ野には、当時ライオンやジャッカルなどが住んでいたと言われています。

また、別の学者は、マルコ福音書が王であるキリストの威厳を伝えてくれるものだから、ライオンで表象するのだと言っています。

とにかく、絵に描かれたマルコを見てみると、本を書いているマルコの傍にライオンが描かれているものや、ペトロと共にいるマルコが描かれています。


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