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サドカイ派

イエスの時代、イスラエルの社会の政治的、宗教的権力を握っていた人びとです。ですから、大変な力を持っていました。この人びとは、貴族祭司で、大祭司もサドカイ派の中から出ていました。

サドカイ派の人びとは、自分たちは、ソロモン王の時代に大祭司であったザドクの子孫であることを誇りにしていました。ここから、サドカイ派という名前が出てきたと言われています。

彼らは、宗教的には保守主義者でした。モーセ五書だけを認めており、その後の伝承を認めていませんでした。そのため、死者の復活ということも、天使も認めていませんでした。(使徒言行録23章)

政治的には、外国との交渉などで、妥協したり協調路線を支持していました。それは、彼らがエルサレムの神殿を中心とした生活でしたから、神にいけにえをささげることを大切にし、その生活が続けられるためには、ローマ皇帝の政策に従う方が得策だと考えていたからです。

紀元66年から始まったユダヤ戦争で、70年にはローマ軍に敗北し、エルサレムは陥落し、神殿も滅亡しましたが、これに伴い、滅んでしまったのがサドカイ派の人びとでした。


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