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マルコで祈る

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サクラ



ほかの種は、石だらけで土の少ないところに落ち

マルコ4.5


薄い腐植土の層で覆われた岩だらけの土地を想像すればよい。
上の層が根を張るのに十分かどうか、
外から見てもわからない。
それで、とにかくいたるところに蒔くのだ。

一袋の種もみは一か月の食料なのだ。
それを食べずに「むだに捨てて」まで、
来年の食べ物を得ようとするのである。

種を蒔くというのは明らかに損失なのだが、
種に秘められた生産力に期待しているのである。

彼は知っているのだ。
知っているからこそ、あえて蒔くのだ。

「種の袋を背負い、泣きながら出ていった人は、
束ねた穂を背負い、喜びの歌をうたいながら帰ってくる」と(詩126.6)


『思い起こし、物語れ』上 より


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