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マルコで祈る

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 沈丁花



小犬

マルコ7.27


異邦人はユダヤ人から「犬」と呼ばれて、
軽蔑された。
宗教的人間というものは、
とても唯一の御父に賛美や栄光とならにような呼び名で他の人々を呼んでも、
一向に平気である。

イエスは普通に使われる表現を用いるが、
それでも「小」犬という縮小形で意味を和らげている。
こうしてイエスは一つのことを明らかにする。
この女が神の民にふさわしくないとされる異邦人だからこそ、
かえってイエスのパンがわかるのだ、と。

物語の中で「犬」=「「異邦人」、
「子どもたち」=「イスラエルの民(弟子たち)」という等式がひっくり返されてしまう。

人間が神の子となるのは、
血肉の欲によるのではないのだ。
御子の恵みの中で、
御父の愛が無償で与えられていると認めることによるのである。


『思い起こし、物語れ』上 より


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