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マルコで祈る

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 ガクアジサイ ガクアジサイ



この人だけを…指をその両耳にさし入れ

マルコ7.33


イスラエルが荒れ野を旅していたときに、
主はその言葉を語られたのであった。
そして今、
この人に個別に、
耳を開いて、
聞こえるようになさる。

この微妙な手術は、
腕や手を用いてではなく、
指を用いておこなわれる。
たとえてみれば、
のみを手に彫り上げる彫刻家が、
最後の細かい作業をするようである。

荒れ野で静かな状態にいるときに、
主はわたしたちにその言葉を語りかけ、
じっくりと時間をかけてわたしたちの本来の姿、
御子のイメージを彫り上げる。
み言葉に耳を傾けること、
これが信仰の歩みの第二のステップである。
じっくりと忍耐深く耳を傾ける。
そうすればみ言葉はわたしたちを神の生きたイコン(写し)へと造り変える。
キリストを信じると公に言っていながら、
み言葉に耳を傾けない人が多いのは、
どうしてことだろうか。
キリスト教信仰を告白する人は、
イエスに耳を傾ける専門家である。

神の言葉が単純に、
また新鮮に響き、
人々を慰めるなら、
どんなすばらしいことだろう。


『思い起こし、物語れ』上 より


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