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日本に派遣された最初の宣教女のひとり、Sr.アウグスタが天国へ

2008/1/22


2008年1月19日の夜(現地時間)、ローマのアントニーノ・ピオ修道院で、Sr.アウグスタ・ベルナルディーニが御父のもとへと帰っていきました。Sr.アウグスタは、1948年、日本の聖パウロ女子修道会を創立するために最初にやってきた4人のシスターの中の一人です。

Sr.アウグスタ
1948年、日本にやってきた最初の4人
左から2人目がSr.アウグスタ

Sr.アウグスタは、1920年、熱心な信仰を持つ両親を持ち、10人兄弟の5番目の子として生まれました。子どもたちのうち、5人が女子パウロ会のシスターになり、2人がカプチン会の司祭に召されました。

1932年に聖パウロ女子修道会に入会し、1940年に初誓願を立てイタリアで宣教活動に励んでいました。

ある日のことです。日本で宣教活動をはじめていた聖パウロ修道会の司祭パウロ・マルチェリーノ神父が帰国し、聖パウロ女子修道会で宣教地へのミッションについて語られました。第2次世界大戦後の日本の人々が精神的糧を求めていること、日本の町々を歩き、また書院を開き、福音を宣べ伝えるために「歩くみ言葉の使徒」としての活動が求められていることを情熱をこめて語られました。その話に心を動かされた人々の中にSr.アウグスタがいました。1947年1月、日本への宣教女を派遣するための祈りの日が設けられました。最初に派遣される4人の宣教女の一人として、Sr.アウグスタが選ばれました。

当時、イタリアから極東に向けて出発する船がなかったので、まずニューヨークに渡り、その後フィリピンに行き、1948年8月6日、横浜港に到着しました。その後20年にわたり、東京、福岡、大阪で、修道会のために貢献しました。彼女たちの働きの実りは、たくさんの入会者と宣教のための協力者です。

1971年にイタリアに帰ってからは、祈りをとおして日本のシスターたちを支えました。イタリアに行くたびごとに、日本のシスターはSr.アウグスタを訪問しますが、いつも「日本を愛しています。日本のために祈っていますからね」と手を握りながら力をこめて言ってくださいました。 昨年の秋に訪問したときは、ベッドの上での生活になっていましたが、やはり手をしっかりと握り、「日本のために祈っています! 日本を祈っています!」と訴えるように思いを伝えてくれました。

Sr.アウグスタ
2006年2月 アントニーノ・ピオ修道院の病室で

最後まで宣教女として過ごされたすばらしいシスターでした。天国へ行った今も、御父のもとで日本のために祈っていることでしょう。いえ、神さまの近くですから、もっと強い祈りになっていることでしょう。

Sr.アウグスタ、日本に来てくださって、本当にありがとう! そして、これからも力強い祈りで、わたしたちを支えてください。

注)Sr.アウグスタのご両親は、現在、列福調査が進められいます。

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