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熱い宣教魂、日本への愛を抱いて天国へ … Sr.ローザマリア・ムナリ

2014.04.24


Sr.ローザマリア

初期の宣教女として1952年に来日し、40年にわたって日本各地で熱い思いをもって宣教したSr.ローザマリア・ムナリが、4月23日(水)9時(現地時間)、アルバーノの修道院で亡くなりました。昨年夏、総会のため、総本院を訪れたとき、すでに具合の悪い日が続き休むことが多くなっていました。そんな中でも、愛する日本から姉妹がやってきたと知ると、つらい身体を起こして迎えてくれました。日本からの典礼用品の注文のために、Skypeをとおしての会話も回数が減っていきました。何か月か前から、腸と肝臓に広がった重い腫瘍のために、健康状態は急激に悪化しました。

Sr.ローザマリアは、1948年9月23日、アルバの修道院に入会しました。修練期をローマで過ごし、1952年3月19日に初誓願を宣立しました。初誓願の10日後の4月1日には、その後40年にわたってSr.ローザマリアの宣教の地となった日本に向けて飛び立ちました。

東京、福岡、広島、札幌教区で、熱心な福音宣教者として活躍しました。鹿児島では、三年間院長の任を務めました。

Sr.ローザマリアは、当時をこう語っています。

「わたしが日本に着いたときには、日本語を一言も知りませんでした。少しずつ学んだのです。日本では、たくさんの、たくさんの神からの慰めと主からの恵みをいただきました。東京で、事務所から出てきたとき、二人の男性が『この人たちは神様に身をささげた女性だ』と言っているのを聞いたとき、大きな喜びを感じました。また、福音宣教をとおして、臨終の床にあった一人の女性に洗礼を授けるという慰めをいただきました。その家庭は仏教徒でした。日本では、キリスト者でなくともとても温かく迎えてくれた多くの家庭を訪問しました。日本人の親切にいつも心を打たれました。本の展示即売のために幼稚園に行くのが好きでした。いつも改宗する人が出ることを望みながら、よい出版物を普及していました。その実りは天国で見られるでしょう」。

長い日本での働きの後、1991年に、総長はSr.ローザマリアに、ローマにある総本院の宣教センターで働くよう求めました。日本への愛を強くもっていた彼女にとって、総長のこの要求は簡単なことではありませんでした。しかし、Sr.ローザマリアは、持ち前の熱心さでさまざまな仕入れ先を探しだし、五つの大陸に散在する女子パウロ会のシスターたちに、求められた物品を発送しました。

この使徒職において、生涯をささげた異邦人への宣教にあずかっていると感じていました。みことばが世界中の道をたどって迅速に伝えられるために、力を惜しみませんでした。バチカンの聖ペトロ広場にたびたび出かけていき、多くの日本人観光客に出会い、彼らにとって小さな信仰の光となれるようにと願いました。彼女をとおして、他の人の中に神の恵みが働いているのを経験するとき、幸せを感じていました。

病気による苦しみを、穏やかさと平和のうちに受け入れました。治ることを望みながらも、こう書いています。

「主は、病気になるという贈り物をわたしにくださいました。こうして主に、少しばかりの苦しみと祈りをおささげします。つねに穏やかで喜びに満ちた出会いに至ることができるよう、わたしのためにお祈りください」。

そして彼女は、永遠の神の国へと、帰っていきました。


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