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祈りのひととき

ロザリオの祈り-(3) 使徒の女王のロザリオの祈り

 ロザリオの各神秘を黙想しながら、私に神から与えられた使命を果たす恵みをいただけるよう、私たちの母、師、女王であるマリアに祈りましょう。

(1) 喜びの神秘 第1  神のお告げ

神のお告げ

マリアは、イエスの母となられた瞬間から、自分に託された使命を生涯果たされました。

大天使ガブリエルは、神のおん子の母となるべきことをマリアに告げました。

   聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。
   だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。
                     (ルカ 1.35)

天使は、マリアがキリストの母、教会をとおして世界を治めることになる方、天において永遠に選ばれた人たちをつかさどる方の母であることを告げました。

マリアは使徒たちの母であり、また同時に自分も使徒でした。


(2) 苦しみの神秘 第5  主のご死去

イエスの死去

マリアは、イエスがカルワリオで救いの業をなしとげておられる間、十字架のもとに立っておられます。彼女は、救いの協贖者です。

イエスは、「ごらんなさい。あなたの母を」という言葉を、使徒ヨハネをとおして全人類にくださいました。
 「母」、その言葉の中にすべてが含まれていました。マリアは、人類を代表する一人の使徒に、人類の母として与えられたのです。


(3) 栄えの神秘 第3  聖霊の降臨

聖霊の降臨

イエスの昇天の後、マリアは、主の晩餐(ばんさん)の高間で使徒たちの間に座しておられました。そこでマリアは、女王として、祈りのうちにイエスが残された約束を信じ、その約束に希望をかけるようにと彼らを励ましました。

聖霊は、マリアと使徒たちの上に降ります。その時、教会は活動をはじめ、聖マリアの祈りによって教会のうちにすべての人々を集めます。

マリアは教会の母、使徒たちの顧問、彼らの慰め手として、つねに使徒たちを勇気づけました。マリアから使徒たちも信徒たちも、どのように福音を実践するのか、どのようにそれを生きるのかを学びました。


(4) 栄えの神秘 第4  マリアの被昇天

マリアの被昇天

栄えの神秘の第4は、マリアの幸いな死、つまり、この地上での生涯から天へと引き上げられる幸いな過ぎ越しを想わせます。

天に昇られた使徒イエスのもとに、使徒マリアも行かなければなりませんでした。復活した栄えある御体をもってイエス・キリストが昇天されたように、マリアも栄えある体をもって天に召されたのです。

使徒たちの幸いな最期、使徒イエス・キリスト、および使徒マリアに倣う者の最期を黙想します。


(5) 栄えの神秘 第5  天と地の女王

マリアの戴冠

栄えの神秘の第5は、使徒たちの女王、すべての信徒の女王として冠をお受けになるマリアを黙想させます。

栄光の座におられるマリアに敬意を表しましょう。そこで、聖三位の神は、彼女に三重の宝冠をお与えになります。知恵、力、愛、すべての人のための「愛の冠」です。

地上の生活を終え、この地を後にされたマリアは、神の御子のもとで、力ある方、より細やかな方となられました。そこから、マリアは召命を起こし、助け、使徒たちを守ってくださいます。


私たちは、マリアの使徒職、使徒職の本質、イエス・キリストを世に与えること、世をイエス・キリストのもとに導くということを理解しているでしょうか。

使徒職に対して、私たちが抱いている愛とはどんなものでしょうか。

  どのようにしてマリアは、使徒の女王となったのでしょうか。
  どのようにして、使徒職を行ったのでしょうか。
  どのようにして、母、師、女王の栄冠をお受けになったのでしょうか。

「使徒の女王のロザリオ」を唱えることによって、これらのことを黙想しながら、神が私だけに与えてくださった使徒職を理解し、よりよく果たしていきたいと思います。


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