Laudate | 新世紀ルーツへの巡礼

新世紀ルーツへの巡礼

今回は、北イタリアのアルバ市の近くにあるマジョリーノ・ビゴルンゴの故郷ベネヴェルロをご紹介しましょう。

聖ペトロ教会の入り口にあるマジョリーノの祭壇

マジョリーノ・ビゴルンゴは、アルベリオーネ神父が聖パウロ修道会を創立したときの最初の志願者の1人です。アルベリオーネ神父は、ベネヴェルロ村で療養中に、彼と知りあいました。


マジョリーノが洗礼を受けた聖ペトロ教会	聖ペトロ教会の聖堂内部

アルベリオーネ神父は、この少年を「出版の少年使徒」へ、と教育していきました。マジョリーノも、使徒聖パウロに特別の信心をもち、アルベリオーネ神父の指導にすなおに従いながら、“毎日少しずつ”をモットーに、聖人になることを望んでいました。

しかし、間もなくマジョリーノを魔が襲いました。病気療養のために実家に戻った彼は、このベネヴェルロで亡くなりました。14歳でした。

アルベリオーネ神父は、後に、『出版の少年使徒 ― マジョリーノ・ビゴルンゴ』を著述し、出版しました。


聖ペトロ教会の正面祭壇の後ろの絵	生家の周りの景色

出版の少年使徒は、今もベネヴェルロで愛されていました。私たちが、マジョリーノの洗礼を受けた聖ペトロ教会を訪ねたとき、聖堂の入り口にはマジョリーノのための小さな祭壇がもうけられていました。ベネヴェルロの人たちは、彼の列福を願って、熱心に祈り続けているそうです。


聖堂内のイエス像	聖堂内のマリア像

聖ペトロ教会は、とても素朴な教会でした。正面祭壇の後ろには、ベネヴェルロの町が描かれていました。祭壇に向かって座っていると、町の奥にある丘の上に、イエスの十字架が立っているように見えます。祭壇の上の天井は高く、木の天井の向こうには、光取りのような窓がありました。

静かなこの町には、なにか、とても似つかわしい教会のように感じました。


マジョリーノの生家	家の入り口にある小聖堂

マジョリーノの生家は、残っていますが、今は他の方が住んでおられます。その方は、自分たちの家が、マジョリーノの生家であることをとても誇りにしていて、家の入り口には、マジョリーノにささげられた小聖堂を設けておられました。

生家は、高台にあり、ここから見る周りの景色はすばらしいものでした。生家のすぐ近くに、小さなかわいい花が咲いていました。この清楚な花が、短いいのちを精一杯に生きたマジョリーノの姿そのもののよう感じました。


生家から見た町の風景	生家の近くにあった花

次回は、マンゴをご紹介します。

◆福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて