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新世紀ルーツへの巡礼

目次

6--5 東洋の訪問を終えて

1)東洋からメキシコへ

二人の旅は、6月6日にメキシコ市に到着するまでの長いものとなりました。
 メキシコにパウロの娘たちが来たのは、たった1年前でしたが、そこでの成果を見たシスターテクラ・メルロは大変驚きました。

メキシコの人びとは、シスターたちに好意をもち、シスターたちの使徒職を評価していました。どこの修道院でも、なすべきことは多いのに、人が少ないのです。シスターテクラ・メルロはこう書いています。「ここでは修道会入会者を一生懸命に探しています。日本でもフィリピンでも同じです。そして、イタリア人に来て欲しがっています。だれか派遣できればいいのですが」と。

この旅行を終えた時、旅行中に「学んだいくつかのこと」として彼女の視点からの報告、パウロの娘についてのニュースを回状に書きしるしていますが、それは次回にご紹介することにし、今回はアルベリオーネ神父のレポートからご紹介しましょう。

メキシコから

メキシコの修道院
メキシコの修道院

43 時間の長い飛行の後、メキシコに着きました。この国の恩人と協力者たちの人数、その質と寛大さは私たちの期待をはるかに上回ります。このことは、特記すべきことです。つまり、彼らの多くは子どもから大人にいたるまで熱心で賢く、教会の門前、家庭、また、ほかの仕事場で書籍を普及しているのです。召命のため、使徒職の、修道院の買い物のために月々寄付もしてくれています。「聖パウロ」は真に愛されています。メキシコの人びとは、善良で好意的で大部分が信徒です。出版物、映画、ラジオなど私たちの使徒職で教育される必要があります。

首都は人口約300万で、目抜き通りには28もの映画館があり、いつも満員だということです。カトリック出版物は、中立のものと反対側の本に比べて非常に乏しく、「聖パウロ」にとってすばらしい畑でです。

グアルダルーペ

グアルダルーペのマリア
グアルダルーペのマリア

この聖母の町は魅力的で、あらゆる希望のみなもとです。メキシコのカトリック信徒の栄光である記念大聖堂にはこう書かれています。「他のどの民にもこのようには行われなかった」。マリアはこの民に、全く独自な愛を示されました。ここでは私たちの使徒職に、堅固な土台と大きな希望があります。

ミサは甘美な聖母の祭壇で、私たちたちの兄弟、姉妹たち、協力者たちのため、パウロ家族と召命のため、また近々叙階される助祭たちのために祈りました。

使徒職

非常に熱心に行っています。35点の出版物は、合計30万部も大人と子どもたちに普及されました。

新しい印刷所が祝福されました。印刷所は広く合理的で整然としていて聖堂のように見なされています。協力者たちが多数参加して一緒に祈り、儀式書の美しい祈りを共に考えました。その内容は道・真理・いのちであるイエス・キリストに向かう祈りで、執筆者たち、技術者たち、普及者たち、読者たちの上に主の霊が豊かに注がれるようにというものです。すばらしい熱誠あふれる一日でした。

ラジオの使徒職は自由で非常に広範囲な分野です。家庭ごとに受信機をもっています。

映画の使徒職も制限された法によって条件づけられるにしても、広い畑です。首都だけでも1200の映画館があります。

新聞と季刊誌は頁数も、広告もニュースも多く、一般には挿し絵をのぞいて道徳的、宗教的なものであふれています。

カトリック書店と子どもたちのための印刷物が必要です。小説はあまり普及されていませんが、科学と倫理、教養に関する本が非常に望まれています。

皆は迫害した人たちの不幸な最後について話してくれます。メキシコの教会のため、またメキシコにおける私たちの前途有望な修道院のために、メキシコの栄えある殉教者たちに祈りましょう。そして、カトリック教会に関して世界で最も厳しい現行の憲法が改正されるように祈りましょう。

司祭 アルベリオーネ

◆6--5 東洋の訪問を終えて


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