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新世紀ルーツへの巡礼

目次

神への旅

11) 臨時総会

シスターイグナチア・バッラ
第2代目総長シスターイグナチア・バッラと総会委員たちの記事

修道会全体にとって、1964年の前半は特別な時期、感動的な時でした。ローマ在住の姉妹たちは当時のニュースを次のように記しています。

1964年前半のように、ローマの共同体は深い悲しみと、信頼に満ちた、そして喜びに満ちた時を過ごしたことはありませんでした。

私たちは忘れることのできない私たちの母シスターテクラ・メルロの病気と死の時を過ごしました。
シスターテクラ・メルロは、悲しみのうちにいる私たちを彼女の遺体の回りに一つに集めました。

ローマは、五大陸から到着する総会委員たちを迎え入れました。彼女たちの深い感動と、亡くなられた方のために流された涙を誰が表現できるというのでしょう。

シスターテクラ・メルロへの愛と思い出にいっぱい満たされた雰囲気の中で、修道会はこれから修道会を導く新しい指導者を選出するための準備を進めました。

2月10日、副総長シスターイグナチア・バッラは臨時総会(総長の死去にあたり、開かれる総会のことをいう)を招集し、1964年3月29日から4月5日まで第2回総会(臨時総会)がローマで開催、38人の終生誓願者がこれに参加しました。

3月29日、総会委員たちは黙想のために聖パウロ会の黙想の家のあるアリッチャに向かいました。この黙想のために、アルベリオーネ神父自身が説教を行いました。

教皇からの電報
教皇パウロ6世からシスターイグナチア・バッラへの電報

黙想の後、4月5日にララオーナ枢機卿司式による選挙のための会合で、新しい総長の選挙が行われ、第1回目の投票でシスターイグナチア・バッラが選出されました。彼女は、「従順と修道会への奉仕」の心で、これを受けとりました。

彼女が選ばれたことは、会員たちにとって喜ばしい知らせであり、皆の心にあった思いを確認するものでした。

シスターイグナチア・バッラは、シスターテクラ・メルロの遺産を受けて、進めて行くために一番適した人であると会員たちは考えていたからです。アルベリオーネ神父も、この選出に心からの満足を表しています。

選挙の結果に主のみ旨がはっきりと表されました。
新しいプリマ.・マエストラ(当時、総長をこう呼んだ)。彼女を助ける総顧問たち。

私としては、修道会の母であり師である愛するシスターテクラ・メルロの統治の継続が保証されたと思っています。

彼女の統治は、思慮分別のある、愛に満ちた、剛毅と賢明による統治でした。

こうして、修道会は2代目の総長を迎え、新しい時代を生きることになります。この新しい時代は、第2バチカン公会議という教会の動き、刷新の波の中に入り、2代目の総長シスターイグナチア・バッラは、修道会の遺産の継続と教会の刷新の動きを生きる道のリーダーシップをとることになります。

これに関する記事は1964年3月号の「COOPEROTORE PAOLINO(「パウロの協力者」1964年4月号に大きく取り上げられました。

◆10-3 神への旅


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