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新世紀ルーツへの巡礼

目次

神への旅

9)シスターテクラ・メルロについて述べる証言5

シスター・マリア・ルチア・リッチ

当時の師イエス修道女会総長 シスター・マリア・ルチア・リッチの証言
シスターテクラ・メルロは、神へのたえざる上昇を極限までしつづけた。
アルベリオーネ神父

シスターテクラ・メルロのイメージの前に黙って立ちどまることは、わたしの慰めです。
シスターテクラ・メルロの二つのイメージ、彼女を見つめる人を見つめかえす、輝かしいまなざし。地上ではじめた対話を続けるかのようなまなざし。それは、生前にもまして、神のみ前で救いを取り次ぐために世界に注がれるまなざしです。

もう一つは、まぶたを閉じ、手を合わせて、精神を穏やかに集中した姿です。それは、祈りのうちに神との深い出会いがあったことを、からだで感じさせるほどのイメージです。
シスターテクラ・メルロは、いつでも、どこでも、すべてが祈りとなっていました。今、彼女の変容したまなざしは、まったくの光です。仰ぎ見る神からその光はくまれ、この方に取り次ぎを求める人たちに導きや慰めとして伝えられる光なのです。

私たちのたくさんの会員もシスターテクラ・メルロの取り次ぎを願って祈ります。彼女は聖パウロ女子修道会の共同創立者で初代総長でしたが、この方の協力と惜しみない自己贈与は聖パウロ家族のすべてに及んでいました。
私たち「師イエス修道女会」の会員は、とくにそれを強く感じています。いつか生まれるべき修道会、聖パウロ女子修道会から「とりだす」かのようにして生まれる修道会として、私たちの会がまだぼんやりした計画だったそのころから、創立者に打ちあけられて、彼女はこれを受け入れ、ずっと「はい」と言い続けられました。
シスターテクラ・メルロは、私たちの召命の派遣を理解し、私たちを指導し、生命を養うための条件である信仰と祈りと苦しみの中で、私たちを生んでくださいました。

困難や苦しみがもっとも多かった時期に、聖パウロ会の副総長テモテオ・ジャッカルド神父が、私たちに書いてくださいました。「シスターテクラ・メルロは、母の心であなたがたみんなを受け入れてくださいます。あなたがたに母の愛情を感じさせるために」と。(1646年10月7日)

苦しみのときも、喜びのときも、シスターテクラ・メルロは私たちと共にいてくださいました。私たちの歩みをだれよりも先に喜び、認め、励まし、おめでとうと言ってくださいました。

正真正銘のパウロの娘であったプリマ・マエストラ(シスターテクラ・メルロ)は、私たち師イエス修道女会の固有の召命をもっとも深く理解してくださることができたのです。いつも尊敬と愛をよび起こしたあの広い視野と魂の偉大さで、わかってくださったのです。

私たちが今も大切に保存している1946年の手紙の中に、次の言葉があります。

美しい召命を清い精神のうちに歩んでください。私は、最初のころと同じように、いつも母の心でみなさまのそばにいます。聖師イエスへのみなさまの奉仕が完成されるためです。

◆10-3 神への旅


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