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新世紀ルーツへの巡礼

目次

新しい時代:刷新の歩み

3)第3期:第5回総会(1983年)と試みの期間の終了

1984年 会憲

1983年に開かれた総会は2つの任務、つまり、総長の選挙と「会憲と指導書」を完成させるという任務です。

1977年の会憲の試みの期間は、第5回通常総会をもって終了するため、総長は1980年の秋、会憲の最終的編纂のための委員会を発足させました。総長は特別総会から今までの歩みの経験から全メンバー参加の形で会憲を創り上げたいと望んでいましたので、この委員会も自らの研究と同時に会員への意見聴取を大切にし、そこに書かれていることを注意深く読み取ることを怠りませんでした。委員会は研究と深め、評価、会員への意見聴取、文章化などのプロセスを経て、総会に提出しました。

総会において、委員会から提出された文書を予備投票により、これを総会討論の基礎文書として受理しました。

総会の会場では、教会法の専門の司祭の指導と同伴のもと、一つひとつの条文についての投票が行われ、規定の賛成票の数になるまで修正され、投票が繰り返されました。この総会は約3カ月続きました。

こうして検討作成されたテキストは、修道・在俗省に提出され、1984年1月25日、聖パウロの回心の祝日に認可を受けました。この年はまた、創立者誕生100年にあたっていました。これは会員にとって二重の喜びでした。今日の教会と世界の中で、未来を見通して、会憲に従ってパウロ的召命を再活性化することを目指した総会目標を出発点として、修道会は新しい生活の規範をもつに至ったのです。

時の修道・在俗省長官は、1984年1月25日、聖パウロの祝日、創立者ヤコブ・アルベリオーネ神父生誕100年と書かれた上にピロニオ枢機卿のサインがありました。このような特別な日に許可がおりたというのも教会のいや、神のやさしいはからいと感じ会員は感謝したのでした。

省令にはこう書かれています。

聖パウロ女子修道会はローマに総本院をおき、社会的コミュニケーション手段と、人間の進歩が提供し 時代の必要と状況が要求するより迅速で効果的な手段を用いる福音宣教に献身する。

同会は、第2バチカン公会議の指針と教会の決定に従いながら、会憲を見直し、新しい草案を編纂し、総長は総会の名により つつしんで認可を聖座に申請した。

当省は、担当顧問たちの研究にこれを託した上で、この1月13日に行われた会議の賛成見解を考え合わせ、当省令をもって、同会議が決定した修正を含めたイタリア語原文を認可承認し、法によって定められているところに従い これを当省記録保管所に収めた。

パウロの娘たちは創立者ヤコブ・アルベリオーネ神父の次の勧めをつねに念頭におくように。「あなた方の聖化の道は会憲にある。あなた方の霊性は会憲にある。あなた方にたいする神のご意志は会憲にはっきりと記されているそれである。あなた方の心の深い平和は会憲を守ることから来る」

使徒の女王マリアに身をまかせながら、修道会のカリスマに忠実であり、教会における自己の召命を寛大に生きることに励むように。

総長シスターマリア・チェボラーニは会憲を会員に手渡すにあたり、次のように書き送りました。

親愛なる姉妹のみな様、

第2バチカン公会議と使徒座の決定に従って刷新された私たちの会憲をみな様にお渡しできることをうれしく思います。

みな様は、何年もの間 会憲を心にかけ、そのために祈り、求めに応じて経験という貢献を提供してくださいました。準備委員会はみな様の経験を集め、それを神のことばという富、教会の教え、創立者ヤコブ・アルベリオーネ神父のカリスマ的思想に統合していきました。

第5回総会は注意深く綿密な働きをとおして最終案を編みだし、これは修道・在俗会省に提出され、1984年1月25日の同省省令によって認可されました。

この認可はパウロの娘の召命のあるべき姿に承認の印が押されたことであり、またこの会憲に従って生きるように招かれた私たちには、本会固有の使命によって教会に奉仕することは聖性に向かって歩むことになるという喜ばしい確実さを保証します。

会憲と指導書はただ1つの生き方を描くものであり、これを私たちは信仰のうちに受け止め、聰明に用い、「契約」の精神にある責任と愛をもって生きたいと思います。

日に日をついで、この本が黙想と祈りと実生活での努力の対象となっていけば、聖パウロの精神に従って師イエスを生きる導きとなり、世界全体を感じる心と全ての民族に開かれた心が成長し、教会感覚が身につき、社会的コミュニケーション手段で救いのメッセージを人々に運んでいくための使徒的飛躍を育てることになり、「心の深い平和」を体験させてくれることになりましょう。

とどまることなく成長するキリストの体 教会の中にあって、私たちが、受けた「霊的たまもの」を忠実と勇気をもって深め成長させていくことができるために、創立者とプリマ・マエストラ・テクラの取り次ぎと、使徒の母・師・女王マリアのご保護がありますように。

1984年4月4日(この日は創立者の誕生日にあたっています) ローマ
              総長 シスターマリア・チェボラーニ

◆11-新しい時代:刷新の歩み