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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

19) 修道会創立90周年

祈りの中で

アルベリオーネ神父の列福という大きな節目を迎え、彼が受けた恵みを再発見し、現代に適応する歩みが積極的に取り入れられました。

ローマをはじめ世界では、「DF」を深める時として、黙想会や研修会を行いました。これらに参加した会員は、自分たちの受けた宝を発見し、より深めたいという望みをおこさせてもらいました。そのような中で、修道会創立90周年を迎えました。

総長は「愛と恵みの90年」と題して回状を送っています。

90周年記念は、父なる神が私たちの歩みの上に注いでくださった恵みの豊かさに感謝するため、そして、心から、「神の憐れみの歴史」 - 私たちはその絶え間ない証人です - への感謝と賛美をわき立たせるためにふさわしい時です。
恵みの90年、摂理の90年、聖性の90年……。また同時に、「身にあまる神の愛に応えなかった痛悔の歴史」をしるした90年でもあります。これについては創立者が霊的遺書の中で述べているように、私たちも、新しい「ミゼレレ(痛悔の詩編)」を作詩しなければなりません。

この90年の歩みは、主が私たちの中で働かれたことの記憶を新たにし、また、素朴な日々の生活の中で、さまざまな状況と時代背景のもとに召命を稔らせた、多くの会員たちの寛大な応えにまつわる思い出を新たにします。もし、会員たちの聖性の書を著すとすれば、どれほど多くの英雄的行為に出会うことでしょう。

1954年に、創立者は次のように証言しています。「聖パウロの娘たちは、一種の殉教録、愛徳の殉教録をもっています。もうすでに多くの娘たちが、使徒職に全力を出しつくして永遠のみ国に過ぎ越しています」と。

創立90周年記念にあたり、かつて初期の会員たちを鼓舞していたと同じ渇望や、聖霊に対する同じ応需性が私たちの心に保たれていたいものです。また、アルベリオーネ神父やシスターテクラ・メルロのように、真に「新しい使徒」となるため、神のみ心と教会や人類の心に耳を傾けることのできる者となり、み言葉が駆けめぐり広がっていくため、パウロのように「新しい」ことに挑戦し、「新しい道」を夢見ることのできる「新しい使徒」になりたいものです。……

修道会の創立90周年記念日は、私たちを召命年に備え、さらに、100周年に先立つ10年間の準備期に入ります。それでこの日、神の恵みをもって、未来の生命力と歴史の新しいページの基礎を置きましょう。

総長のこの呼びかけを受け、全会員は聖体礼拝のうちに「神のいつくしみを とこしえに歌い、主のまことを世々に告げよう」と歌いつつ感謝、賛美、痛悔、決心と祈願をもってこの日を過ごしました。

会員は、世界の五大陸に散在するすべての会員と共に、心を一つにし、神への「はい」を更新しました。
この日はまた2007年に開かれる第9回総会の準備ともなったのです。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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