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どうしてシスターに?

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シスター マリア・レオニア 進藤ツネ子

きっかけは一枚のチラシ

シスター進藤


わたしは20歳のころ、人生の問題に突きあたって、その突破口となる何かを探し求めていた。そんな時、不思議にも今の自分の道につながる二つのことがあった。一つは街頭で外国人の宣教師が配っていた教会案内の1枚のチラシである。それはプロテスタントのものではあったけれど、それをきっかけに、カトリック教会を訪ねることになる。もう一つは、「級友からもらった」と言って弟が自分にプレゼントしてくれた1枚のマリア様の絵で、まだキリスト教のことも知らない自分ではあったが、それを大切に持っていた。

一方、教会に通いはじめたものの、自分の問題にとらわれていたために、いつしか足は遠のいていた。そんなある晩、夢を見た。驚いたことに、流した5粒の涙の中にあのマリア様が映っていたのである。このことは非常に強い印象を自分の心にしるしたので、今度は熱心に教会に通うようになった。そして洗礼に至ったその年は、図らずもマリア様の聖年であった。

洗礼後、初めて人生の選択肢に修道生活があることを知る。こうして修道会を探しはじめたころ、女子パウロ会のシスターに出会い、自分も生涯を神にささげることを決意した。

入会して間もなく、1人の姉妹から聞かされた「印刷物は神の全能の力に匹敵する」というピオ12世教皇の言葉や、「悪い出版物には、よい出版物をもって対抗する」という創立者の言葉に非常に感動した。それというのも、自分がここまで導かれてきたのは、まさに1枚の印刷物がきっかけであったからである。このようなコミュニケーションの手段をとおして宣教することのすごさを確信し、今、自分もその一端を担っている。


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