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キリスト教@ワールドニュース

目次

2019年 7月15日(月)

  1. 英国国教会に初の黒人女性主教、11月就任
  2. 中国の新疆ウイグル自治区処遇めぐり国連人権理で公開書簡応酬
  3. カトリック天津教区の石洪禎司教、愛国教会不参加で司教の権利失う?
  4. バチカンが性的暴行の容疑巡り駐仏大使の特権放棄
  5. ヘルメット姿で行われたミサを伝えるAFP通信ペレ記者
  6. 植物状態の仏男性、生命維持装置停止から9日目に死去
  7. 《メディア展望》

英国国教会に初の黒人女性主教、11月就任

【CJC】
 英国国教会は6月28日、英下院議長付きチャプレンのローズ・ハドソン=ウィルキン司祭を、ドーバー主教に任命すると発表した。予定通り、11月に就任すれば同教会初の黒人女性主教となる。公営BBC放送などが報じた。
 ハドソン=ウィルキン司祭は今回の任命にあたり、「わたしたちの新たな生き方の核心に希望と愛と正義が変わらずに存在していることを確実にすることを目指す」と述べた。同司祭はジャマイカ出身。1991年に執事、94年に司祭に叙任。2014年から、ロンドン・セントメアリー・アットヒル教会司祭。夫のケネス・ウィルキン氏は教誨師、2人の間にはすでに成人した子ども3人がいる。
 英国国教会の霊的最高指導者ジャスティン・ウエルビー・カンタベリー大司教は、ハドソン=ウィルキン司祭について、下院議長付きチャプレンとしての働きを評価、今回の任命を歓迎した。
 BBCのマーティン・バシル宗教担当は、今回の任命は、英国国教会聖職者、特に高位聖職者の構成の多様化を象徴的に示すことになった点でも重要、と評価している。黒人、アジア系、少数民族の聖職者は極めて少数だった英国国教会で、ようやく微増に転じてきた流れを、さらに速めることも期待される。
 ドーバー主教は、英南東部ケント州にあるカンタベリー教区の補佐主教に与えられる称号。教区主教であるカンタベリー大主教が、同教会、また世界に広がる各聖公会を代表する立場にあることから、実質的な教区主教としての役割を担っている。


中国の新疆ウイグル自治区処遇めぐり国連人権理で公開書簡応酬

【CJC】
中国・新疆ウイグル自治区におけるウイグル人や他の少数民族への中国政府の処遇をめぐり、日本や欧米諸国など22カ国が7月8日、国連人権理事会に中国を非難する書簡を提出した。
 中国のウイグル族大量拘留を停止するよう求めたもの。この問題で各国が連携して同理事会に働き掛ける初めての動き、とロイター通信が報じた。
 新疆ウイグル自治区には少なくとも100万人のウイグル族らのイスラム教徒が収容施設に拘留されている。中国は収容施設について、過激思想を根絶して人々に新たな技能を身に付けさせるための「訓練施設」だと説明している。
 書簡にはオーストラリア、カナダ、英国、フランス、日本、スイスなど22カ国の大使が署名した。ただ1年前に人権理事会から離脱した米国は参加していない。
 書簡は、新疆地区で特にウイグル族など少数民族を対象とした大規模な収容施設での不法な拘留や幅広い監視が行われているとの報告に懸念を表明。最高水準の人権を維持することは、人権理事会の理事国である中国の責務だと強調した。
 さらに書簡は、新疆と中国全土で宗教の自由や信仰の自由を含めた人権と基本的自由を尊重するよう中国に要求。新疆でのウイグル族らのイスラム教徒や少数民族に対する自由の制限や裁量的な拘留を差し控えるよう求めた。
 西側の外交官は10日、ロイター通信に「これは新疆への初めての協調的な対応だ」と述べた。しかし書簡は、人権理事会で採決される議案や公式な声明には踏み込んでいない。各国政府が中国からの政治的、経済的反発を恐れたためと見られている。
 これを受けて12日、今度はアルジェリア、ジンバブエ、ミャンマー、ナイジェリア、北朝鮮、ロシア、サウジアラビアなど37カ国の国連大使らが、中国の処遇を擁護する書簡を公開した。
 この書簡には、「われわれは、人権の分野における中国の顕著な成果をたたえる」「テロリズムや分離主義、宗教の過激主義が、新疆の全ての民族に多大なダメージをもたらしていることにわれわれは留意している」と記されている。
 国連人権理事会では、各国が非公開の席で交渉し、公式決議を作成しようとするのが通例で、公開書簡の形で応酬する事態は珍しい。


カトリック天津教区の石洪禎司教、愛国教会不参加で司教の権利失う?

【CJC】
中国北部、カトリック天津教区で、死亡した司教の協働司教が中国天主教愛国会に加わらなければ司教の権利の取り消すとの脅迫を受けている。
 天津教区のステパノ李思徳司教(1926~2019年)が長期闘病の末、6月8日死去した。李司教は1992年から自宅軟禁下で暮らしてきた。
 カトリックUCAN通信の報道によると、李司教の葬儀は6月10日、中国天主教愛国会が全体を取り仕切って行われた。政府から公認されていない司祭は葬儀関連行事への出席を禁じられた。天主教愛国会に属さない信徒は葬儀出席を許されなかった。
 カトリック教会法では、「継承の権利」を受けたメルキオール石洪禎協働司教が、亡くなった李司教の後を自動的に継ぐのが原則である。しかし石司教は92歳で、司教定年の75歳をはるかに超えており、原則どおりの継承でよいか疑問の余地はある。ただ当局は石司教の地位を認めなかっただけでなく、李司教の葬儀に出席することさえ許さず、中国天主教愛国会に加入しなければ司教の権利は失効すると言って脅迫したと見られる。石司教も数年にわたり自宅軟禁下に置かれてきた。
 李司教死去の1週間前、現地政府の「統戦部」などの部門が、石司教の属する管区の24時間監視を実行、司教の行動を制限した。政府職員は李司教の埋葬が終わった後に管区から引き上げた。
 信教の自由の迫害と人権に関するサイト『ビターウインター』に、匿名希望の情報提供者が明かしたところでは、李司教死去から1週間後の6月15日、天津市の「統戦部」は石司教が中国カトリック教会の「一会一団」(中国天主教主教団と中国天主教愛国会の総称)が出した任命書簡を受理した、と主張「独立、自律、自主管理」の中国のカトリック教会の原則を支持し、共産党の主導権を受け入れる、と書かれた石司教の書簡を発表した。
 石司教は「独立と自主管理」の原則がカトリックの教えを侵害していると述べて拒否していた。カトリックの教義では、教会は教皇の主導権のみを受け入れなければならない、とされている。
 2018年にバチカン(ローマ教皇庁)と中国が暫定合意に達してからも、中国天主教愛国会加入を拒んでいる天津教区司祭の1人は、無神論政策の党である中国共産党がカトリック教会を指揮したがるのは全くばかげていると言う。
 彼は中国天主教愛国会をローマ・カトリック教会の分派でしかないと考える立場を守ってきたが、それはもはやバチカンの立場とは相いれないことになった。バチカンは司教と司祭の中国天主教愛国会加入を許可し、それを正規の立場でとみなしているようだ。ただ愛国会加入は良心に反すると考える者の「良心による反対」も認めている。
 バチカンと中国間の暫定合意の詳細は明らかにされておらず、天津のような事例の解決につながるかどうかも分からない。石司教の年令を考慮すると、バチカンと中国共産党が彼に「引退」を指示し、新たな管区司教の選定に合意した可能性もある。


バチカンが性的暴行の容疑巡り駐仏大使の特権放棄

【CJC】
バチカン(ローマ教皇庁)は、駐フランス大使が、会合で応対したパリ市の男性職員の体を数回なで回したとして性的暴行の容疑でフランス当局の捜査の対象となったことに関し、同大使が逮捕や起訴を免れる外交特権を放棄する、とフランス側に伝えたことが明らかになった。
 大使は70代の男性でイタリア出身。今年1月、パリのアンヌ・イダルゴ市長の新年賀詞交換会で、30歳前後の国際担当職員の尻などを触ったとされる。職員は上司に報告し、市当局が検察当局に通報した。


ヘルメット姿で行われたミサを伝えるAFP通信ペレ記者

【CJC】
AFP通信パリ本社のカリーヌ・ペレ記者がノートルダム大聖堂で火災後初のミサを取材した際、ヘルメットをかぶって仕事をすることになるとは思いもしなかった、と書き出す。6月25日に配信された英文を日本語に翻訳したペレ記者の記事を紹介する。
 ミサは、火災から丸2カ月たった6月15日に行われた。取材を許可されたメディアはAFPとフランス語のカトリック系テレビチャンネルKTO、カトリック系の写真通信『シリック』の3社。ペレ記者はミサ当日まで数日にわたって粘り強く交渉を行い、数枚の写真撮影と動画5本の撮影を許可された。
 大聖堂に入る前には、まず、水を張ったたらいの中で靴底を洗わなければならなかった。靴に付着した、火災で発生した鉛を洗い流すためだ。
 入ってみて、最初に圧倒されたのは、その静けさだ。まるで時が止まっているように思える。小さな礼拝堂に通じるスペースはごく最近、洗浄されたばかりのようで、少し湿っていた。焦げ臭いにおいはまったくしなかった。
 ミサには30人ほどが集まっていた。「普段は、これほど大勢の前でミサを行いません」とミシェル・オプティ大司教。ほほ笑みながら「世界中が見ているのなら、とても喜ばしいことです」と語った。それもももっともだ。フランスではこの数十年間、礼拝の出席者数が減り続けている。5月に発表されたフランス人の価値観に関する報告書によると、カトリック教徒と自認する人の割合は、過去40年で70%から32%に落ち込んだ。
 神父たちは、聖歌隊席の後ろにある金色の十字架とピエタ(キリストの遺体を膝の上に抱えて嘆き悲しむ聖母マリアの彫像)の前に並んで立った。何人かがスマートフォンで写真を撮った。大司教が、その有名な聖母子像について説明した。1886年のクリスマスのミサに参列した詩人のポール・クローデルは、この像にいたく感動してカトリックに改宗したという。
 午後6時。鐘の音が鳴り響き、先唱者が聖歌を歌い始めると、ベージュと金色の長衣を着て白いヘルメットをかぶった神父たちが祭壇の周りに集まった。ミサが始まった。私は自分のパソコンから短い原稿を送ると、目の前で行われていることに集中した。その光景は、すべてを物語っていた。神父たちの長衣とは不釣り合いな火災の痕跡。私はスマートフォンで撮影しながら、ミサを邪魔しないように努めた。
 ミサは45分間行われた。次にここでミサが行われるまで、まだしばらくは時間がかかるだろう、とペレ記者が受けた感動も深かったようだ。


植物状態の仏男性、生命維持装置停止から9日目に死去

【CJC】
交通事故で脳に重度の損傷を負いフランス北東部ランスの病院で植物状態となっていたバンサン・ランベール氏(42)が、生命維持装置の取り外しから9日目となる7月11日死去した。AFP通信は、同氏の延命治療を継続するかどうかをめぐっては、死ぬ権利に関わる問題として仏国内で大きな議論となっていた、と伝えた。
 ランベール氏は2008年、交通事故で脳に重度の損傷を負い四肢まひとなり、医師から回復の見込みはないと診断された。植物状態となった同氏の延命措置継続をめぐっては家族はもとより、仏国民の意見も二分した。
 法廷後見人でもあるランベール氏の夫人は、書面には残されていないものの同氏が事故前、人工的に生かされるのは嫌だとはっきり意思表示していたと主張。
 これに対し、熱心なカトリック教徒である両親は延命治療を望み、法的措置によってこれまで5回に渡って医師による生命維持装置取り外しを差し止めてきた。
 カトリック教会の教皇フランシスコも今年5月、ツイッターでランベール氏に言及し、命は神からの贈り物であり、自然な死を迎えるまで守り抜くことが必要だと訴えていた。
 数年におよぶ法廷闘争の結果、フランスの最高裁「破棄院」がランベール氏の生命維持装置停止を認める判決を下し、ランスの病院の医師たちは7月2日から装置の取り外しに着手していた。



《メディア展望》

  • カトリック新聞(7月14日)http://www.cwjpn.com
  • ★教皇=プーチン大統領と会談=ウクライナとシリア話題に
    ★災害の問題を宣教学的に=教派超え多様な視点から=日本宣教学会
    ★福者ニューマン枢機卿=10月13日に列聖へ
    ★船員の日=8歳で乗った移民船=難民移住移動者委 山野内倫昭司教がメッセージ
    ★教皇フランシスコ=東方正教会総主教に使徒ペトロの聖遺物贈る

  • KiriShin(7月11日)http://www.kirishin.com
  • ★“一人ひとりが大切な存在”=東京・新宿伊勢丹で24~30日に初出店=服飾デザイナー・籠谷裕美さん=インタビュー
    ★「燈台」33年の歴史に幕=高齢化と現地の立ち入り制限で
    ★山梨県で教派超え懇談会=記録誌『50年の歩み』発行
    ★日本初の女性医師・荻野吟子を映画化=10月公開に向け支援呼びかけ
    ★教皇が米朝首脳会談を称賛=「未来の平和への道筋に」

  • クリスチャン新聞(7月14日)http://クリスチャン新聞.com
  • ★JEA援助協力委員会、首都圏広域ネットワークで合同フォーラム=一致、協力し災害支援、防災を=クリスチャン防災士ネットワークお披露目
    ★若者中心 人通り多い所へ=大阪キリスト教書店新装開店
    ★災害と希望を宣教学的に考える=日本宣教学会全国研究会で=地域の人々と共に泣き、笑う共同体へ
    ★BC級戦犯の神学生事例に=戦中、戦後の教会の姿勢問う=戦時中のキリスト教会の実状に関する研究会
    ★長野で映画「パウロ 愛と赦しの物語」上映会=「自分の信仰が問われた」=超教派の協力で山梨県甲府市でも


情報元「(C)世界キリスト教情報サービス」

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