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教会カレンダー

A年 年間第19主日

第1朗読 列王記上 19章9a、11~13a節

第2朗読 ローマの信徒への手紙 9章1~5節

福音朗読 マタイによる福音書 14章22~33節

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今日の典礼のテーマは、神の現れです。神の現れは、どのように人に知られるのでしょうか。

今日はモーセに次ぐ預言者エリヤに対する神の現れ、福音では弟子たちに現れたイエスが描かれています。

どちらも自然の現象で、描写されています。自然の現象の前に人は、自分の無力さを感じさせられるのではないでしょうか。

私たちはどんな形にせよ、神に出会ったとき、信仰を呼び覚まされ、固有の召命に導かれます。

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第1朗読では、預言者エリヤについて語られています。エリヤはカナンの神と入り交じった形での信仰ではなく、純粋な信仰を民に取り戻すべく、バアルの預言者団と戦った預言者です。エリヤについては、列王記上 18~19、21章、列王記下 1~2章にわたって書かれています。それは、二つの出来事を中心にしています。

その一つは、カルメル山上でのバアルの預言者400人あまりと、女神アシラの預言者400人との対決です。この対決に勝利を納めたものの、エリヤは、王妃イザベラにいのちをねらわれることになります。

身の危険を感じたエリヤは、いのちを救うための逃亡をはじめます。「四十日四十夜歩き続け、ついに神の山ホレブに着いた」その夜のこと、彼は「静かにささやく声」を聞きます。主の顕現を受けるのです。

心身ともに疲れ果てていたエリヤに、神は身近な方法でそばにおられることを示されます。「静かにささやく声」の中に、神のいたわりの心を感じませんか。

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ローマの信徒への手紙 9~11章において、パウロは、ユダヤ人、異邦人をも含めたすべての人の救いについて語ります。今日読まれる第2朗読は、そのはじめの部分です。そこでパウロは、ユダヤ人の不信仰を嘆きます。

パウロは、彼らのために心を痛めているのです。
 そんな中で、不信仰にもかかわらず、神の救いの業の働きを思い起こし、救いの約束を果たされる神に、パウロは心からの賛美をささげます。

パウロは、今日の賛美を「アーメン」で閉じています。

「アーメン」とは、ヘブライ語で「まことに、真実に」という意味だそうです。旧約の時代から、代表者の祈りの結びに、会衆一同が「そうなりますように」との願いをこめて唱和していました。

感謝の祭儀において、司祭が祈るときに、会衆は「アーメン」と唱えます。この「アーメン」が、私たちの信仰告白の祈りでありますように。初代教会では、教会の中で「アーメン」の声が、雷のように 鳴り響いていたということです。

今日の私たちの「アーメン」も、心をこめたものでありたいですね。

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今日の福音は、パンの増加の奇跡に続く箇所が読まれます。

イエスのパンに満たされ、不思議な業を体験した弟子たちを、イエスは「強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ」ました。

イエスが 強いて弟子たちを舟に乗せたのには、どんな意図があったのでしょうか。

舟に乗った弟子たちが遭遇したのは、逆風でした。

弟子たちは、その湖の上を歩かれるイエスを すぐには認めることはできませんでした。イエスに声をかけていただいたペトロは、「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください」と言います。

イエスが共におられるとき、どんなことも出来ると思った彼は、水の上を歩きはじめますが、すぐに恐れが起こり、助けを求めます。このペトロに、イエスは手を差し伸べられます。

マタイは、弟子たちに信仰教育をほどこし、教会の基礎づくりをはかることを テーマとしています。今日の福音も、この視点で読んでいったらいいでしょう。

マタイでは、マルコ(6.45~51)と比べて、弟子たちの遭遇していた危機的な状況が強調されています。そして、この危機から救い出してくださるイエスの力の現れ、それを体験した弟子たちの信仰表明が 浮き彫りにされています。

この湖上での出来事の体験は、さまざまな状況の際に、キリスト者を助けてきました。

「向こう岸」とは、あなたにとって、教会にとってなんなのでしょうか。この点を考察しながら読んでいくことも可能です。

祈り

 すべての人に目を注いでくださる神よ、
  救いを求めて集まったわたしたちを強めてください。
  不安や絶望の中から立ち上がり、
  神のことばにこたえて歩む力でみたされますように。
集会祈願より

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第1朗読 列王記上 19章9a、11~13a節

エリヤはそこにあった洞穴に入り、夜を過ごした。

主は、「そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい」と言われた。
見よ、そのとき主が通り過ぎて行かれた。
主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。
しかし、風の中に主はおられなかった。
風の後に地震が起こった。
しかし、地震の中にも主はおられなかった。

地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。
火の後に、静かにささやく声が聞こえた。
それを聞くと、エリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。

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第2朗読 ローマの信徒への手紙 9章1~5節

わたしはキリストに結ばれた者として真実を語り、偽りは言わない。
わたしの良心も聖霊によって証ししていることですが、

わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります。

わたし自身、兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、
キリストから離され、
神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っています。

彼らはイスラエルの民です。
神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです。

先祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストも彼らから出られたのです。
キリストは、万物の上におられる、永遠にほめたたえられる神、アーメン。

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福音朗読 マタイによる福音書 14章22~33節

それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、
向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。
群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。
夕方になっても、ただひとりそこにおられた。

ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、
逆風のために波に悩まされていた。
夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。

弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、
「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。

イエスはすぐ彼らに話しかけられた。
「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」

すると、ペトロが答えた。
「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、
水の上を歩いてそちらに行かせてください。」

イエスが「来なさい」と言われたので、
ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、
「主よ、助けてください」と叫んだ。

イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、
「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。

そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。
舟の中にいた人たちは、
「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。

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