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聖書を読もう!

聖書各書のミニ知識

申命記について

イスラエルの民は、エジプトを脱出して長い荒野の旅の後、やっと「約束の地」つまり、「ヨルダン川の向こう側、モアブの地」を前にします。この約束の地に入る直前、モーセの死の直前がこの書の背景となっています。

申命記は、モーセの告別説教とも言われていますが、荒れ野の旅を率いたモーセがこの旅を振り返り、シナイの契約の精神を民に再度聞かせ、この契約に忠実であるようにと勧め、彼は死んでいきました。

申命記は、シナイ契約の再確認にもなっているわけで、契約文書の形式をとっています。そのため、教えの形をとった契約の書、契約の説教書と言えます。

申命記の構造と内容
第1部:モーセの第1の説教
1.1~4.23
第2部:モーセの第2の説教
4.44~28.68
第3部:モーセの第3の説教
28.69~30.20
第4部:モーセの最後の言葉とモーセの死
31~34章
序文
1.1~5
導入
4.44~49
1)契約に関する忠実への勧告
(28.69~29.28)
激励の言葉と将来への準備
(31.30~32.47)
1)旅の歴史的回顧
(1.1~1.6)
1)契約の根本的精神、十戒の歴史的背景
(5~11章)
2)祝福後の約束
(30.1~10)
2)契約の歌(モーセの歌)
(32.48~52)
2)実践的勧告
(1.6~3.29)
2)契約の条項
(12~26章)
3)イスラエルの前にある選択
(30.11~20)
4)12部族への祝福の歌
(33章)
3)補足
(4.1~43)
3)契約の結び:契約の儀式に関する指示、祝福とのろい
(27~28.68)
5)モーセの死
(34章)

第1部:モーセの第1の説教、荒野での旅の回顧は、いわば民数記10章以下の要約です。

第2部:モーセの第2の説教の5~28章は、現在の申命記の原型にあたる部分と考えられており、「原申命記」と呼びます。

6章21~23節、26章5~9節は、創世記からヨシュア記までの話の骨組みのようなものです。

32章は「モーセの歌」と呼ばれるもので、申命記全体のまとめのようなものです。

申命記はモーセ五書のしめくくりであると同時に続くヨシュア記以下の歴史書の前提ともなっています。ヨシュア記から列王記後書の位まで申命記的な言葉遣いがあります。これらは、「約束の地」に入ったイスラエルの民が申命記の教え、つまり契約に忠実である時には栄え、そうでないときには罰せられる、ついには「約束の地」までも失ってしまうということを述べています。

申命記は、モーセ五書を締めくくる大切な書です。

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