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聖イグナチオ「霊操」の学びと黙想への招き

『聖イグナチオ「霊操」の学びと黙想への招き』表紙

  • 著者:英 隆一朗
  • 定価:本体1,700円+税
  • 四六判 並製  212ページ
  • ISBN978-4-7896-0854-1  Cコード:C0016




今まで、聖イグナチオの書いた「霊操」は、いろいろな出版社から出されてきました。世界的名著ですから、翻訳者も同じ方のものではありませんでした。その何冊かは、手に取って読んでみようと努力したのですが、その都度、「あー難しい! わたしには無理!」とか「この翻訳の言葉が難しすぎる! わたしには無理!」と途中であきらめてしまい、これまでは本当に読んだとはいえない状態でした。

 本書が出版されたと知って、そして、わたしの愛する本を出版してくださっている女子パウロ会が版元だと知って、「え~、なぜ、この霊操を今頃出されたのか?」と大きな疑問符を付けていたのです。
 ところが、ところが、本を開き、読んでみると、これまでの、わたしの持っていた印象が総崩れとなりました。うれしくなって、思わず、本友達に話すと、その2人の本友達も、「霊操」についてはこれまでわたしと同じ印象を持っており、「わたしには合わない霊性だ」と思っていたというのです。早速、その2人は本書を手に入れ、3人で、読書会をするということに決まりましたが、果たして、読書会で足りるのでしょうか。読むほどに、通常の読書会ではないものになる可能性が出てきました。

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 聖イグナチオの回心500年祭に東京四ツ谷にある聖イグナチオ教会で、「聖イグナチオの霊操オンライン講座」が開催されました。(これは、コロナ禍の2021年~2022年の開催されたものです)。この講座を何人かのイエズス会の神父様方が担当されたのですが、そのお一人である英神父様が担当された箇所が加筆修正されたものです。と言っても、ご心配には及びません。「霊操」の全ての箇所がやさしく説明されており、本書のタイトルにあるように、「学びと黙想への招き」にさそわれます。

 「霊操」は、本来、読書のための本ではなく、体験し、生きるための本です。自ら黙想して、自分の生き方を振り返り、区切りごとに、エクササイズが付けられています。徐々にそれに沿って、聖書の箇所を黙想したり、エクササイズを積み重ねることによって少しずつ、身に付けるように編まれていますから、本書を手元に置きじっくりと深めることができるようになっています。

 「霊操」の特徴は、わたしたちが生きて、生活している日常生活の中で、いかに神様を味わっていくか、大事にしていくかを身に付けていくものです。その意味で「この世の霊性」といえるものです。その意味でも大変役に立つものと言えるでしょう。

 「良心の糾明」という言葉をよく聞くことがあるかもしれません。これは、自分の罪をひたすら見つめるのではなく、「意識の糾明」と言われる、自分の意識の底にある隠れているものを見つけることができる、大切なものです。

 十字架に付けられたイエスとの対話というところでは、「キリストのために何をして来たか」「キリストのために、何をしているか」「これからキリストのために、なにをするか」というふうに導かれます。

 そして、人生の目的と手段について考えを進めていくのですが、わたしたちは手段のことばかりを考える傾向が強いので、人生の方向性がはっきりせず、混乱に陥ることもあります。
 本当に自分を知り、自分と出会い、神と出会うために、大切なことを教えてくれる貴重な本だと言えるでしょう。

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       『聖イグナチオ「霊操」の学びと黙想への招き』

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