home>キリスト教入門>聖書を読もう!聖書各書のミニ知識>レビ記

聖書を読もう!

聖書各書のミニ知識

レビ記

「レビ記」は、「モーセ五書」の第三書であり、「モーセ五書」全体が律法であると言われる場合、律法に終始するこの書こそその名にふさわしいものです。「レビ記」は、イスラエルの民の生活規律の根拠となっていました。

シナイ山のふもとに「会見の幕屋」が完成したということで「出エジプト記」は終わっています。「レビ記」はこの会見の幕屋から神がモーセを呼びそこから語られるところからはじまっています。そして、最後までシナイ山のふもとの話が続きます。

「出エジプト記」は、神が契約によってイスラエルの民を聖別されたことについての歴史書ですが、「レビ記」は、選ばれた民が主に倣って聖となり、主から与えられた聖地に住まう者としてどう生きるべきか、生活上の規律について述べられています。ですからイスラエルの民が子供たちへの聖書教育のためにこの書がはじめに用いられていました。

生活上の規律について教えられているとはいえ、「レビ記」の大部分はレビ族から出る司祭に関するものです。

最初はヘブライ語の冒頭に出てくる「そして呼び」と呼ばれていましたが、ギリシャ語の訳者たちはこの書の内容から「レビの書」という名をつけ、ラテン語訳を経て今日の訳にいたっています。「レビ」とは祭司と同義に用いられています。

「レビ記」は、イスラエルの民が日常生活をどんなにすみずみまで神のお心の下に置こうとしたかについて貴重なテキストです。新約をよく理解する上にも大切な書です。

「レビ記」は、主に祭司伝承(P伝承)に属すると言われています。

レビ記の構造と内容
第1部:供えもの(奉献)の規定 第2部:祭司の叙任について 第3部:律法上の清浄 第4部:神聖法典 補遺
1~7章 8~10章 11~16章 17~26章 27章
イスラエルの人々一般のために 祭司の聖別の叙任式について けがれと浄め 屠殺(動物をほふる場所と方法) 神への応答の規則(捧げ物)
1.1~5 8章 11~15章 17章 27章
アロンとその子らのために アロンの執行する初奉献 贖罪日の規則 いとうべき性関係
6.8~7.21 9章 16章 18章
もう一度イスラエルの人々一般のために 祭司ナダブとアビフの違反 隣人愛のいましめ
7.22~36 10章 19章
刑罰
20章
祭司の聖性
21章
捧げ物
22章
祝祭日
23章
その他の規則
24章
安息年
25章
シナイ山での神の最後の勧告
26章

補:
 レビという言葉は「レビ記」の中で4回出てくるだけで、後は「祭司」とか「アロンとその子ら」などの表現になっています。

旧約の中で、レビ族=レビびと=祭司と考えている立場の書物(申明記、ヨシュア記-列王記など)と、祭司はレビ族の中でもアロンの直系だけであると考え、この場合には、レビ人とは祭司よりも低いつとめについている人々のことと考えている立場の書物(出エジプト記-民数記、歴代-ネヘミア記、エゼキエル書など)があります。

▲ページのトップへ