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聖書各書のミニ知識

テサロニケの信徒への手紙 一、二

テサロニケ

テサロニケ(ギリシャ)は、自然に恵まれた良港を持ち、ローマと東方世界を結ぶ街道に沿っており、海陸両方の交通の要地、ローマ帝国のマケドニア県の首都でした。

使徒パウロがこの地に来たのは第2伝道旅行の時、49年頃です。この地はパウロの伝道旅行に立ち寄った最初の最初の大都市です。テサロニケの町は当時マケドニアとギリシャ人が多く住んでいましたが、離散のユダヤ人(ディアスポラ)の居住地もありました。

ユダヤ人は、この町に礼拝所であり、律法を学ぶ場でもあるシナゴーグ(会堂)を建てていました。パウロはこの会堂を拠点に宣教活動を展開し、キリスト教への回心者を得て教会を設立しました。キリスト者の多くは異邦人でした。パウロの宣教の成功をねたんだユダヤ人はパウロの宣教活動を妨害したため、パウロは長いことここに留まることはできす、アテネへと出発したのでした。

テサロニケへの信徒への手紙 一

この手紙は、パウロの手紙の中で一番早い時期に書かれたものです。
 パウロは49年ころコリントへ到着し、長い期間滞在しましたが、その滞在中にこの手紙は書かれました。手紙を書く前にもう一度この地を訪問したいとパウロは願っていましたが、ユダヤ人の妨害にあい、実現できず、この地を再び訪れるのは第3伝道旅行の時でした。

パウロは、力と霊をもって行なった自分の宣教が、多くの患難の中にあっても、すべてのテサロニケ人に完全な確信を与えるほどのものであったことを断言します。

ユデア人の陰謀によって追放された聖パウロは、テサロニケ人を励ますためにこの手紙をしたため、かれらの堅忍のため、福音に対する奮発および迫害のさなかにおける熱心のためにかれらをたたえ、テサロニケに帰れない苦しみを訴えます。テサロニケを訪れたテモテからの報告で、聖パウロは慰められたのでした。

テモテは、またパウロの指示を仰ぐ必要のある報告ももちかえったのです。つまり、キリストの再臨についてです。ですから、手紙の後半は、これに関する指示と回答を与えています。この問題については第2の手紙で再度展開しています。

第1の手紙の終わりは、聖性、愛徳、労働について、共同体としての生活のための励まし、願い、あいさつで終わっています。

テサロニケへの信徒への手紙 二

第1の手紙を送った後、パウロはテサロニケ教会についての報告を得たようです。その報告からパウロはこの教会の問題について書き送っていますが、先の手紙と比べて重々しくなっています。

テサロニケのある人々は、前の手紙をよく解さなかったようです。世の終わりがま近に迫っていると思い、怠惰のうちに日を過ごしながら、もう働く必要はないと結論しました。聖パウロは、この第2の手紙をもって、かれの考えを説明しています。

イエス・キリストの再臨が起こる前には、二つのしるしがある、ひとつはキリスト者の背教であり、もうひとつは、いかなる神も認めず、自らに神の栄誉を求める偽キリストにまどわされる滅びの子が出ることです。

テサロニケ人を励まし、福音に合致した生活をつづけ、すべてにおいて平穏に仕事を果たし、また不従順な人たちから離れることを勧めています。
 聖パウロはテサロニケで「だれにも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して働き続けた」ことをかれらに思い起こさせます。

パウロは、「わたしパウロが、自分の手で挨拶を記します。これはどの手紙にも記す印です。わたしはこのように書きます。わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように」と、手紙を閉じています。

テサロニケの信徒への手紙 一 の構造と内容
あいさつ
1.1
第1部:パウロとテサロニケの教会との関係
1.2~3.13
第2部:教会からの質問と回答/教えと勧め
4.1~5.22
結び
5.23~28
1)テサロニケ教会の人々への感謝と苦難への激励
(1.3~10)
1)道徳面について
(4.1~12)
2)テサロニケ教会におけるパウロの宣教活動
(2.1~16)
2)キリストの再臨について
(4.13~5.11)
3)パウロがテサロニケ教会を去った後の関係
(2.17~3.13)
3)共同体としての生活について
(5.12~22)
テサロニケの信徒への手紙 二 の構造と内容
あいさつ 1.1~2 第1部:パウロとテサロニケの教会との関係
1.3~12
第2部:再臨とそのしるし
2.1~3.5
第3部:教会生活/規律のない生活を送っている人々への警告
3.6~15
結び
3.16~18
1)テサロニケ教会の人々への感謝と苦難への激励
(1.3~12)
1)再臨はまだ起こっていない
(2.1~12)
2)テサロニケの信徒のために祈る
(1.11~12)
2)保証されている救い、励ましと祈り
(2.13~3.5)

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