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老いて病み、想う

『老いて病み、想う』表紙

  • 著者:川中 なほ子
  • 定価:本体800円+税
  • A5判 並製  64ページ
  • ISBN978-4-902211-73-3  C3016
  • 発行:教友社


上智大学文学部新聞学科の教授で、学科長などの重責を負っておられたご主人が急逝され、その後、何冊もの本を出版され、元気にご活躍中かと思っていたところ、本書に出逢い、驚いて手にしました。

 薄い本の中に、著者の一生が描かれており、それも、著者が老いて、病んでいる今、それらの、ある時は輝かしい出来事、ある時は生命の危機を助けられた出来事、研究し、深めてきたこと、すべてが神の恵みとして一つにまとめられていく気づき、歩みとして描かれています。

 これまで、半生記を書いた著書などを読んだことはありましたが、評者自身が死を考える年齢に近づいたからでしょうか、本書に、人の一生の歩みの一歩一歩が、ひとつも無駄になるものはなく、すべてがその人の完成に導かれているのだということを実感し、そのことにとても心ひかれました。

 第三の人生を歩まれている方、病を得て自分の人生を振り返っている方、現在人生の春を謳歌している方にもぜひ読んでいただきたいと思います。

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   『老いて病み、想う』

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