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聖人カレンダー

8月22日 天の元后聖マリア

 この記念日は1954年、教皇ピオ12世が発表した回勅“Ad Caeli Reginam”(アド・チェリ・レジナム)によって定められた。この回勅のなかで、教皇は「マリアは神の母であり、新しいエバとしてイエスのあがないの業に参与した。また、卓越した完徳と、力強い取り次ぎによって、天の元后と呼ばれるにふさわしい方である」と述べている。以前は5月31日だったが、典礼暦の改訂後、聖母被昇天の8日目にあたる8月22日に祝われるようになった。

 聖書の中には、キリストが王として描かれている箇所がいくつかある。(マタイ27.11、黙示録19.16など)マリアは大天使ガブリエルから、生まれる子が「いと高き方の子」であり、ダビデの王座が与えられることを告げられた。そのときから、マリアはイエス・キリストの母となり、生涯にわたって特別にキリストの救いの業に協力した。

 4世紀の教父、聖エフレム(306年ごろ-373年)は多くの賛歌を残し、マリアを「元后、女王」と呼んで、たたえている。その後、この称号は教父や教会博士たちによって好んで用いられ、人々に親しまれるようになった。

 教会憲章は、「原罪のいかなる汚れにも染まらずに守られていた汚れないおとめは、地上生活の道程を終えて、肉体と霊魂ともども天の栄光に引き上げられ、そして主からすべてのものの女王として高められた。それは、主たる者の主であり(黙示録19.16)、罪と死の征服者である自分の子に、マリアがよく似たものとなるためであった」(59)と述べている。天にあげられたマリアは、王であるキリストの栄光にあずかり、女王としてたたえられ、すべての人のために恵みを取り次いてくださっている。



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