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パウロ年 一口メモ

パウロの姿

6月28日から、いよいよ「パウロ年」が始まりました。カトリック中央協議会から、パウロ年のポスターが送られてきましたが、そこに、パウロの絵が載せられていました。
本物のパウロはどういう風貌の持ち主だったのかしら? と時々考えることがあります。

実際には、パウロがどういう姿をしていたのか、写真もない時代のことなので、想像の域をでませんが、いわゆる名画といわれるものには、たくさんのパウロの姿が描かれています。
老年の鎖に繋がれたパウロ、手紙を書いているパウロ、片手に聖書を持ち、もう一方の手に剣を持っているパウロ、テント作りをしているパウロなどなど。いろいろのパウロの姿があります。頭の毛のふさふさしているもの、はげているもの、髪の毛がブラウンのもの、銀髪のもの……。
どうやらパウロの姿を貧弱に頼りなげな姿に描いている画家たちは、「パウロとテクラ行伝」に書いてあるパウロの風貌の描写にとらわれていたのではないかと思われます。
この行伝によれば、「パウロは背が低く、がにまたで、頭ははげていた」と書かれています。
ある画家は、確かにこのイメージで描いたのだろう、と思われる絵を描いていますが、ある画家は、これにとらわれず、偉丈夫なパウロを描いています。

パウロの洗礼名を持つ人が「頭のはげたパウロの絵が多い」と嘆いていたのですが、「『イケメン・パウロ』を見つけた!」と意気揚々と、1枚の絵を見せてくださいました。
羊皮紙に手紙を書いているパウロの姿は、確かに若く、なかなかハンサムでした。

実際のことがわからないので、私たちは自由に想像力を働かせ、自分のパウロ像を描くことができますね。使徒言行録やパウロの手紙を読んで、あなたのパウロ像をふくらませてみましょう。どんなパウロ像ですか?


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