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私の薦めるこの一冊
どう、生きたらよいのか~人・家族・社会のありようを考える~
- 著者:森一弘
- 定価:本体1,600円+税
- A5判 並製 264ページ
- ISBN978-4-902211-60-3 C3016
- 発行:教友社
本書は、2008年1月号から2009年12月号まで、月刊誌「家庭の友」で連載されていた原稿に加筆・修正され、このたび1冊にまとめられたもの。
著者の森一弘司教様は、東京教区の補佐司教として活躍され、現在は(財)真正会館理事長として、種々の講演、執筆、企画などに活躍なさっておられる著名な司教様です。
本書の第二部は、「家庭の友」誌の編集部に、森司教に宛てて、多くの読者の方々から寄せられた質問の中から、誌上で回答するという形式をとって、書かれているものです。
どの質問も、問題を抱えている方々の「わらをもすがる」思い、心がつぶされそうになっておられる思いがひしひしと伝わってきます。そのような悩み、苦しみを丁寧にすくい上げ、断罪することなく、やさしく、どのように解決していくべきかを回答しておられます。
このような、問いと答えを読む読者に、生きるための大きな光を投げかけてくれるものです。本書は、学校の先生方や、医師、カウンセラーなど、人びとの指導に当たる立場におられる方にも、大きな示唆が与えられる優れたものとなっています。
前半の第一部は、現代社会を「人の揺らぎ」、「家族の揺らぎ」、「社会の揺らぎ」によって、するどく分析しています。この揺らぎがあるからこそ、第二部のような苦しみも出てくるのだと納得させるものとなっています。
ぜひ、多くの方々に読んでいただきたいと思います。