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教会カレンダー

A年 三位一体の主日

第1朗読 出エジプト記 34章4b~6、8~9節

第2朗読 コリントの信徒への手紙2 13章11~13節

福音朗読 ヨハネによる福音書 3章16~18節

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三位一体の祝日は、ラテン教会において1030年に、聖霊の降臨の次の主日に祝われた記録が残っていますが、1334年 教皇ヨハネ22世により全世界の祝日として制定されました。

主の過越を中心とする四旬節、復活節という季節も終了し、すでに年間の季節に入っています。その最初の主日が三位一体の主日です。あらゆる祝日、主日は三位一体の神の記念とはいうものの、救いの歴史が神の御ひとり子イエスの復活と約束された聖霊の派遣により完成されたこの時に、今日の祝日を特別に祝うことは、実にふさわしいことと言えるでしょう。

今日、教会はもう一度救いのわざを振り返り、「父・子・聖霊」が人類の救いをともに心にかけてくださり、実現してくださったことを思い起こし、味わいます。

すべての人は聖霊をとおしてみ子と結ばれ、「父・子・聖霊」という名のうちに、私たちを愛し、生かしておられる神が示されています。

私たちは、「父・子・聖霊」の名によって洗礼を受けました。
 今日、私たちが十字を切る度ごとに、この恵みを思い起こすことにしましょう。

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第1朗読では、出エジプト記が読まれます。今日読まれる34章は、31章以下で物語られている「黄金の子牛」により破棄された契約の2度目の締結となっています。

今日読まれる箇所を理解したいと思うなら、32章から読むといいでしょう。神とモーセとの会話から、今日の34章の偉大な神顕現へと導かれていきます。今日の朗読箇所は、旧約の中で最も偉大な神顕現の一つとされています。

「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ち(た者)」と、主の名が宣言されています。

神の顕現の前に、神のご好意の前に、モーセは地にひざまずき、ひれ伏しています。このモーセの態度は心打つ姿勢です。

この神は三位一体の神として示されているのです。

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第2朗読では、コリントの教会への第2の手紙の結びのあいさつです。
 ミサの開会の言葉が、ここからとられているのにお気づきになりましたか。

パウロは、「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」と祈るのです。

「交わり(コイノニア)」とはキリストをとおして実現される究極の救い、「神と人との最も親密な交わり」です。

ミサに参加する度ごとに、この神との交わりに招かれ、神が私たちといつも「共にいてくださる」ことを思い起こしましょう。

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今日読まれるヨハネ福音書は、ヨハネ福音書の中で4回しか使用されていない「独り子」という用語が2回出てくる大切な箇所で、子をとおして示された父の愛について述べています。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(16節)

三位一体の神秘、神の奥深い内面生活に関する神秘です。私たちの理性では知ることのできなかったもので、それをイエスが教えてくださったのです。

今日のみ言葉、イエスがあかしてくださった言葉をかみしめ、味いましょう。

祈り

 聖なる父よ、
  あなたは、みことばと聖霊を世に遣わし、
  神のいのちの神秘を示してくださいました。
  唯一の神を礼拝する私たちが、
  三位の栄光をたたえることができますように。
   集会祈願より

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第1朗読 出エジプト記 34章4b~6、8~9節

 その日、モーセは朝早く起きて、主が命じられたとおりシナイ山に登った。手には二枚の石の板を携えていた。主は雲のうちにあって降り、モーセと共にそこに立ち、主の御名を宣言された。主は彼の前を通り過ぎて宣言された。「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ちた者。」

 モーセは急いで地にひざまずき、ひれ伏して、言った。「主よ、もし御好意を示してくださいますならば、主よ、わたしたちの中にあって進んでください。確かにかたくなな民ですが、わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」

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第2朗読 コリントの信徒への手紙2 13章11~13節

 兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。すべての聖なる者があなたがたによろしくとのことです。

 主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。

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福音朗読 ヨハネによる福音書 3章16~18節

 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。

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