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聖人カレンダー

8月13日 聖ポンチアノ教皇 聖ヒッポリト司祭殉教者

230~235在位/170年ごろ-236年

 ポンチアノが230年に教皇の座についたとき、教会は分裂していた。その発端は、聖書についての深い知識と思想の持ち主、3世紀で最も有名なローマの神学者、ヒッポリトだった。彼は、旧約聖書のダニエル書や雅歌の注解書、また3世紀のローマ教会の生活と典礼について述べた『聖ヒッポリトの使徒伝承』を書いた。

 ヒッポリトは3世紀の最も有名なローマの神学者であるが、最初の「対立教皇」でもあった。ヒッポリトは教皇ゼフィリーノの教えを拒否し、その後継者の教皇カリストにも反対して、自分に追従する者たちから対立教皇として推挙された。

 しかし、ローマ皇帝マクシミアヌスの迫害を受け、教皇ポンチアノはヒッポリトとともに逮捕されサルデェニア島に流されて、重労働の刑を受けた。そこでヒッポリトは再び信仰を取り戻して教会に立ち返り、教皇ポンチアノと同じ信仰に結ばれて親交を深めたという。ポンチアノは、解放への希望がないことを悟り教皇職を退いたが、劣悪な環境の中で捕らわれの身のまま死亡した。ヒッポリトが亡くなった後、迫害が終わってから、2人の遺体はローマにもち帰られた。8月 13日は、この移転を記念している。

 その後、ヒッポリトの殉教を伝える物語が多く広まったと言われる。


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