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聖人カレンダー
9月12日 福者アンジェリス司祭と殉教者たち
1567年-1623年
アンジェリスはイタリアのシチリアに生まれ、18歳でイエズス会に入り、日本への宣教を志していた。西インドで宣教したのちにポルトガルに行き、31歳のときに司祭となった。
インド、マラッカに渡り、1602年に来日して、伏見、後駿府、江戸で宣教活動をした。しかし1614年のキリシタン禁教令によって江戸を追放され、翌年、仙台藩の後藤壽庵の招きで仙台に行った。その後蝦夷(現在の北海道)に渡って、キリスト信者を励まし、再び江戸に戻った。
彼は、日本の習慣を大切にし、貧しい人や病人をいたわるなどして、多くの日本人から親しまれていた。
1623年、徳川家光によるキリシタン弾圧によって捕えられ、小伝馬町の牢に送られた。そしてジョアン原主水、フランシスコ・ガルベス司祭、シモン遠甫ら50人の信者とともに火刑にされ、殉教した。
家光はこの処刑を皮切りに、諸大名に対しキリシタン処分を命じ、過酷な弾圧の時代が始まったのである。「江戸の殉教者」の記念碑は、カトリック高輪教会内にある。