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聖人カレンダー

9月12日 マリアのみ名

 聖ヨアキムと聖アンナはユダヤの習慣に従って、聖母の誕生後8日目に、「マリア」と命名した。
 この記念日は、1513年にスペインで祝われたのがはじまりだと言われている。

 1683年、オスマン帝国がヨーロッパに進軍し、キリスト教をおびやかされるようになった。ヨーロッパ連合軍を指揮していたポーランドの王、ヤン3世ソビェスキは自分自身と兵士たちをマリアにゆだねて戦いに臨み、勝利したのが、9月12日だった。教皇インノチェンチオ11世はこの勝利に感謝し、主の降誕の8日間の日曜日に全教会で祝うよう規定した。その後1911年、教皇ピオ10世のときに9月12日と定められた。

 マリアという名は、ヘブライ語では「婦人」を意味し、中世には「海の星」と解釈された。聖ベルナルドは、「マリアがヤコブから出た輝く星であり、全世界を照らし、信じる人びとの道を照らす星である」と述べている。

 マリアの名を呼ぶことで、神の母であるマリアを愛し、もっと親しくなるよう、教会は招いている。



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