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スイス護衛兵

スイス護衛兵

教皇庁で、教皇とバチカンの警護にあたっているのは、スイス護衛兵です。
 黄色と青を主に、赤をアクセントにした縦縞のユニフォームは、なんとあのミケランジェロのデザインともいわれています。そして、この青、黄、赤は、メディチ家の色です。

このユニフォームに、矛槍をもって、ベレー帽や兜(かぶと)をかぶって護衛にあたっています。


スイス護衛兵ですから、もちろんスイス人だけです。
 「なぜ、スイス兵なの?」と思われる方もあるでしょう。

スイス兵は、教皇ユリウス2世のとき、1506年に200人のスイス人からなる私的な常備衛兵隊を設けたのがはじまりです。これは、スイスの歩兵が、15 世紀の末にブルターニュ公国の大軍を撃退したことによって、その優秀さが有名になり、傭兵として雇われるようになりました。

この制度が、いまだに続いているのは、1527年の5月6日に起こったローマ略奪によるのです。これは、1519年に神聖ローマ帝国の王となったカール5 世のドイツ傭兵から、メディチ家出身のクレメンス7世を救うため、砲火も恐れず勇敢に戦い、教皇への忠誠をあらわしました。このとき、147人ものスイス兵が戦死しました。

毎年5月6日は、隊の祝日として、このエピソードを祝います。そしてこの日、新入隊員の入隊式と、宣誓式が執り行われます。


スイス護衛兵は、警護にあたる時や場所によって、かぶりものや、手にするものが変わります。ここでそのユニフォームをご紹介しましょう。

ユニフォーム、ベレー帽:
 教皇宮殿内や、サント ウフィチオ門で警護にあたるとき
ユニフォーム、ベレー帽、白手袋:
 教皇の一般謁見での警護にあたるとき
ユニフォーム、赤い羽根のついた黒いヘルメット、白手袋:
 教皇がミサをささげるときや、教皇の非公式の謁見だが正式の儀式がある場合に警護にあたるとき
ユニフォーム、ベレー帽、矛槍:
 「鐘のアーチ」と呼ばれるバチカンの正門と、「青銅の扉」と呼ばれる教皇宮殿の正面玄関で警護にあたるとき
ユニフォーム、赤い羽根のついた黒いヘルメット、矛槍:
 一般謁見のときと、教皇ミサ。外国の要人が謁見するときの警護にあたるとき
スイス衛兵 スイス衛兵

スイス護衛兵が手にする矛槍は、16世紀のスイス特有の武器で、この矛槍を使って多くの戦争で、勝利をおさめました。この矛槍の語源は、ドイツ語で、「槍」と「斧(おの)」の二つの言葉からきています。

このスイス護衛兵になるには、身長174センチ以上、カトリック信徒など、いろいろの条件があり、厳しい検査を通過した人だけが選ばれるそうです。


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