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聖母月

聖母子像

カトリックの教会では、5月を「聖母月」、10月を「ロザリオの月」と呼んでいます。
 この起源については、いろいろな説があります。美しい少女を5月に「メイ・クイーン」として選んでいたのが、「なんと言ってもいちばん美しいのは聖母だ」ということで、5月が聖母にささげられるようになったという説。
 さらに、5月の新緑の美しい季節は、色とりどりの花々が咲き乱れる季節でもあります。ヨーロッパでは、古くからこの美しい5月は、聖母にこそふさわしい月と見なされ、「聖母月」と呼ばれるようになったという説もあります。

 各地の教会では、この聖母マリアをたたえるいろいろな行事が行われてきました。
 5月の1月間、毎朝、教会でロザリオの祈りをささげたり、聖母マリアの歌を歌ったりして、5月31日は、その締めくくりとして、荘厳にマリア行列をする教会もあります。
 ある教会では、5月に聖母マリアのご像の手に麦の穂を持たせる習慣があるそうです。それは、5月の小麦の収穫が豊作であるように祈ることから、この習慣が生まれたと言われています。

 どのような説も習慣も、イエス・キリストに従い、最後まで忠実を尽くし、私たちの母となってくださった聖母マリアを思い、聖母に倣うように努めていきたいと願う人々の心からこの信心が自然に生まれてきたものでしょう。


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