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 僕が9歳だったころ

2006年2月

When I Turned Nine

僕が9歳だったころ

  • 監督:ユン・イノ
  • 原作:ウィ・ギチョル「9歳の人生」
  • 脚本:イ・マニ
  • 出演:キム・ソク、イ・セヨン、チョン・シギョン、チ・デハン、
       キム・ミョンジェ、ナ・アヒョン
  • 配給:コムストック、ツイン

2004年 韓国映画 105分


物語

1970年代の韓国のお話です。トタン屋根の、吹けば飛ぶような家。日本にも、こんな時代があったなぁ、と懐かしくなります。昔の白黒映画の時代を思い出すような……。

小学生のヨミン(キム・ソク)のお母さん(チョン・シギョン)は、かつて働いていたときの事故で、片方の目が視力を失いかけています。お父さん(チ・デハン)は家族を大切にし、「男子たるもの、女子を守れ!」と教えます。ヨミンは、毎朝、仕事に出かけるお父さんを、お母さんといっしょに家の外に出て送り、その後、学校へとむかいます。貧しいけれど、両親を誇りに思っているヨミンです。

家の前では、親友のギジョン(キム・ミョンジェ)とグムボク(ナ・アヒョン)がヨミンを待っています。彼らは、大の仲良し3人組。学校に行けば、男の子たちは大将争い、女の子たちもグループを作っていがみ合っています。そんなクラスの中で、ヨミンはしっかりしていて、不良たちからいじめられている友達を助けたり、お母さんのいないギジョンとお弁当を分けて食べたりと、クラスのみんなが頼るヒーローでした。

僕が9歳だったころ

ある日、ヨミンのクラスに、都会から引っ越してきた女の子、チャン・ウリム(イ・セヨン)が転入してきます。お金持ちで、父親はアメリカに単身赴任しているそうです。お父さんが、いろいろな物をアメリカから送ってくれるとか。ちょっとすました美人のウリムは、すぐみなの注目を集めます。隣の席になったヨミンとウリムは、お互いに好意を持つようになりますが、なかなか言い出せません。ヨミンを好きなグムボクは、二人の関係が気になります。そして、なにかとウリムと張り合うようになります。

みなの注目を集めようとしていたウリムは、素朴なヨミンとつきあっていくうちに、素直な心になっていきます。

僕が9歳だったころ 僕が9歳だったころ

ところがある日、ウリムが突然転校することになりました。

僕が9歳だったころ


 

子どもたちの演技がとても自然で、まるで自分の子ども時代を見ているようななつかしさを覚えます。子ども同士の対立と仲間意識。友をかばう心、親を思う心。小学生のヨミンから、いろいろなことを学びます。大人になるにつれて、無くしてしまったものがたくさんな~と思ったり……。見た後、優しい気持ちになる映画です。

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