home>シスターのお薦め>お薦めシネマ>榎田貿易堂

お薦めシネマ

バックナンバー

榎田貿易堂

2018年6月

 

 榎田貿易堂

  • 監督・脚本・編集:飯塚健
  • 音楽:海田庄吾
  • 出演:渋川清彦、森岡龍、伊藤沙莉、滝藤賢一、余貴美子
  • 配給:アルゴ・ピクチャーズ

2018年 日本映画 1時間50分


群馬県渋川市を舞台にしたドラマ。人生の途中でつまずいた人々が、これからどのように生きていくかを考えている。日常生活は軽く過ごしながらも、外には見えない心の奥で生きる道を探している、そんな人生の曲がり角にいきあたった人の姿をドタバタ喜劇の中で描いています。


物語

渋川の片隅にあるリサイクルショップ「榎田貿易堂」。店主の榎田洋二郎(渋川清彦)は。「ゴミ以外は何でもあつかいます」をモットーに、不要になった物を買い取っては販売している。ときには、遺品整理の仕事も入る。この店には物ばかりではなく、さまざまな人が集まってくる。過去に縛られている従業員の清春(森岡龍)、夫婦生活に悩みを抱えるバイトの千秋(伊藤沙莉)、自転車に乗って毎日のようにやってくるヨーコ(余貴美子)は終活中。暇を見つけてはちょくちょくやってくる丈(滝藤賢一)は、家業の旅館を手伝うために東京から帰って来たが、自称スーパーチーフ助監督で、いつかすばらしい脚本を書いて映画の世界に戻ろうと考えている。

 榎田貿易堂
(C) 2017映画「榎田貿易堂」製作委員会


ある暑い日、いつものように、彼らが榎田貿易堂の前に集まっておしゃべりをしていると、突然「榎田貿易堂」の看板から「榎」の字だけが大きな音をたてて落ちてきた。それを見た洋二郎は、「何かすごいことが起きる予兆だ」とつぶやいた。そのとおり、その後、それぞれの身の回りに少しずつ変化が起き、それが互いに絡み合っていった。

 榎田貿易堂
(C) 2017映画「榎田貿易堂」製作委員会


 

今まで不要品だった物が榎田貿易堂の店に並び、それが、買い求める人にとっては価値ある物となるように、この店に集まる人も、新しい生き方を見つけていった。それぞれの人が歩み出す姿に、すがすがしさを感じ、後でジーンと来る作品です。



▲ページのトップへ