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マルコで祈る

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 日々草



いさめ始めた

マルコ8.32


「いさめる」は、
イエスが悪霊を黙らせたときに使ったのと同じ言葉である(1.25)
この「み言葉」の背後に、
欺く者の誘惑がひそんでいる、
とペトロは考えている。
キリストなのに、
神の国を台無しにすることに気づかないのか。
「主よ、
とんでもないことです。
そんなことがあってはなりません」(マタイ16.22 )

イエスが言ったことが、
ペトロにとっては「宗教的」な安心をぶちこわす脅迫の言葉と聞こえたのである。
イエスが失敗して死ぬなら、
人間的な希望も神の約束も、
ことごとく終わってしまう。
そう思えたのだ。

わたしたちがイエスの言葉に反対するという事実を自分で認め、
自分なりに表現するのは、
非常に大切なことである。
この反応は、
すでにイエスへの真実の愛から来るのだが、
しかし、
まだ人間的な愛に留まっている。


『思い起こし、物語れ』上 より


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