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マルコで祈る

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 スズラン



6日の後

マルコ9.2


変容は、
「各自、自分の十字架を背負いなさい」という招き(8・34)の、
6日後に起こる。
つまり第7の日だ。
神が創造の業を終えて休む日、
わたしたちが奴隷状態から自由にされる日、
神の栄光の日だ。

マルコは、できごとがいつ起こったかということを、
それほど詳しくは言い表さない。
たいていは、
「それからすぐ」というふうに、
できごとをはしょってしまう。
だから、
変容が起こった時をこのようにはっきりと記しているのは、
強調したいことがあるからなのである。
つまり、
変容はすぐに起こることではなく、
創造の一週間の最後のことだ。
人間の努力と苦労の果てにようやく実現するのだ、
と。

あるいは、
イエスがエルサレムに滞在した期間を暗示しているのかもしれない。
マルコはエルサレムでのできごとを6日間に分けて物語っている。
そしてその結びは、
御子としての栄光が現れる場面だ(15・39)
とすれば、
わたしの命を変容させる光、
わたし自身と神の真実をすべて照らし出す光とは、
わたしを愛すればこそ十字架につけられた神を見ることにある、
ということなのだろうか。


『思い起こし、物語れ』上 より


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