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マルコで祈る

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 大濠公園



モーセはあなたたちに何と命じたか

マルコ10.3


神との結びが壊れ、
自分が自分の敵となった後で、
罪がおよぼした最初の影響は、
他の人、
他の女との関係がゆがんでしまったこととして現れている(創世3・10,12,16)

神との関係のゆがみが、
人間同士の関係のゆがみとして姿を現すのだ。
愛と助け合いであるべき結婚が、
自己中心主義(エゴイズム)と暴力的支配になる。
互いに違った存在であり、
互いに他を必要としているのに、
ちょうどそのことが他を支配するための武器となる。
男女のそれぞれが、
自分が強くなるという利益が得られるあいだだけ、
一緒にいる。
それで、利益がなくなれば、
一緒にいる必要もなくなり、
別れる。

現実問題を意識して、
モーセは離婚を大目に見ている。
弱い立場にあるほうが受ける損害をできるだけ小さくするためだ(申命24・1~4)
離縁状を書くのは、
男の横暴なやり方から女を守り、
女の自由を確保するためだ。
しかし、
それがまたつぎ男に支配されるためだというのは、
なんとも皮肉なことではないだろうか。

離婚の条件として、
だれもが十分だと認めるものが何なのか。
それについて、
イエスの時代には、
律法の教師たちのあいだで論争があった。
一つは厳格で、
離婚の条件を姦通の罪に限っていた。
もう一方は大幅に離婚を認めて、
女が料理をなべにこびりつかせたまま放置したからというだけの理由でも離婚できた。


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