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マルコで祈る

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 軽井沢・湯川ふるさと公園



慈しんで

マルコ10.21


原典ギリシア語では「彼を愛して」。
物語の中心がここにある。
イエスの愛に捕らえられるに任せるかどうか、
それが永遠の生命を左右する問題なのである。
このような細かい描写は、
かかわりあった人ならではのことかもしれない。
とすれば、
母親が二階の広間の持ち主であったと言われる青年は、
マルコ自身なのだろうか(14・12~15、使徒12・12)
遠くからイエスについてきたが、
ゲッセマネの園では裸で逃げ出した若者、
つまり経帷子(きょうかたびら)である亜麻布の衣服を脱ぎ捨て、
福音を告げ知らせる人が身に着ける栄光の衣服に着替えた若者は、
マルコのことなのだろうか(14・51~52、16・5~6)

イエスがこの青年を慈しんで(愛して)見つめる目には、
悲しみの色がたたえられている。
その人が頑固に抵抗するからだ。
だが、
悪に染まった人間でも、
苦悩はかならず実りをもたらしてくれるものだ。


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