マルコで祈る
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物乞い
マルコ10.46
「わたしは金持ちだ。
満ち足りている。
何ひとつ必要なものはない」と言う人は、
「自分がみじめな者、
哀れな者、
貧しい者、
目の見えない者、
裸の者であることがわかっていない」。
だから見えるようになるために、
目に塗る薬を買わなければならない(黙示3・17~18)。
物乞いは、
必要なものを「願い求める」ことによって生きている人である。
子どもと同じく、
受けることによってしか生きていけない。
神によって造られたものとしての、
神の子としてのあり方の象徴である。
原典のギリシア語は貧しい人というよりも、
むしろ「望み、
あこがれ、
願い、
頼む人」という意味合いが強い。
弟子たちに求められる唯一の資格がこれだ。
それなのに、
必要なことがあるのに体面をおもんばかって願わないなどという愚かなおこないを、
弟子たちは犯しがちなのだ。