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神の愛の宣教者

マザー・テレサ
photo by:Shoko Shirai

 「カルカッタの聖女」「インドの星」「貧しい人の友」……色々な形容句をつけて呼ばれるマザー・テレサですが、やはり一番ピッタリくる形容句は{神の愛の宣教者」ではないでしょうか。マザーの行くところどこにでも、神の愛が伝えられていったと言っても過言ではないでしょう。

 実際、マザー・テレサに出会った人々は、マザーのお話、姿から、神の愛を受けています。たとえば――

マザー・テレサにお目にかかった時、1人の修道女に会ったというより、キリストにお目にかかったのだ、と感じました。

マザーは神の愛の運びやさんです。マザーに出会った病人も、子どもも、瀕死の人も、マザーが、自分を愛してくれているということを、直感からわかっていました。ですから、マザーの手によるインドのどこの施設に行っても、みんなマザーに、側に来て欲しがっていました。

世界に何億人というお母さんがいようとも、マザーはただ1人、マザー・テレサだけです。

マザーの講演を聴いただけで、マザーに個人的にお会いしたわけではないのですが、この人が信じていらっしゃる神様は本物だと思いました。それから、教会に行くようになり、カトリックの信者になりました。洗礼名はもちろん、テレサです。

マザー・テレサに接していると、神様が愛だということが、素直に信じられました。マザーご自身が愛そのものですね。

マザーの言葉は単純で、はっきりしていて、体験に基づいた強さがあります。その体験は、神様がお召しになったのだから、すべて神様が計らってくださるという強い信頼を感じました。

区切りライン

 現在、インド各地で、世界中で、マザーテレサの創立した「神の愛の宣教者会」のシスターたちとブラザーたち、神父たちが、マザーの精神を受け継いで活動しています。
マザーがはじめた働きとは・・・

子どもの家(シシュ・ババン)
親に捨てられた乳幼児の世話する家。
死を待つ人の家(ニルマル・ヒルダイ 「清い心の家」の意)
病気や飢えで、死にかけている人々を看護する家。  死を目前にした人に手をさしのべるのは、「あなたも、この世に望まれて生まれてきた、大切な人なのです」と伝えるために、奉仕しています。
学校
スラム街で、貧しい子どもたちを集め、勉強を教える。
平和の村
ハンセン病の人々の世話をし、自立のために手助けをする。

 働きはこれだけではありません。忘れることができない1つのエピソードがあります。

 現在、エイズというとその病気の原因が何で、どのようなものかがわかっています。しかし、この病気のことが何もわからなかった時は、この病気にかかった人に接触するだけでうつると思われていました。

 アメリカで、エイズのために死に瀕している人がいても、医者や看護婦たちはだれもみようとはしなかったのです。医療拒否されていたのです。このニュースが流れるやいなや、マザー・テレサはすぐに何人かのシスターを連れて、アメリカに飛びました。すぐにエイズ患者をお世話する家が誕生したのは、いうまでもありません。

 このように、マザー・テレサは、その生涯の最後まで、世界中で、困ったところがあれば、すぐに、助けるために飛んで行ったのです。

 こうして、日本にも、マザー・テレサが来られ、「神の愛の宣教者会」ができました。東京、名古屋、別府で、主に、お年寄り、滞日外国人女性、未婚の母のために働いています。


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