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どうしてシスターに?

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シスター マリア・ガブリエラ 青木節子

書院の求人に応じて

シスター青木


「アオちゃん、書院で働いてくれる人を探しているけど行ってみないか」神父様のこの呼びかけが、後にわたしを修道生活の道に進ませることになった。

20歳のとき、母を病気で亡くしたわたしは、どこにも就職しないで家にいた。時折、気が向けば教会に行って時を過ごしていたので、神父様はわたしに声をかけられたのだろう。あまり深く考えることもなく、書院の仕事が何かもわからないまま「いいですよ」と簡単に答えていた。

本来人前に出ることが嫌いなわたし、まして接客をするなど考えられないことであった。しかし働き始めると、このような心配はなくなり、すんなりと入りこめたのである。はじめのころは仕事がわからず、毎日お客様が来られるとドキドキしながらも神父様やシスター方、エリザベト音大生など、いろいろな人との出会いがあって楽しかった。

仕事に関しては、いっしょに働くシスターから教わり、習いながら覚えていった。「シスターになる人ってどういう人?」「どうやって修道院に入るのかしら?」と突然疑問がわいてきた。

「シスター、修道院に入る人を募集しているんですか」と質問が口から飛び出していた。自分とはおおよそ縁のない生活と思っていたし、普通にわたしも結婚することしか考えていなかった。


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