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どうしてシスターに?

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シスター マリア・レデンタ 菊池幸江

イエスさまに従う近道なら

シスター菊池

小学校卒業を間近かに控えたある日、わたしは担任の先生に呼ばれた。「大きくなったら、何になりたいですか」「ハイ、イエスさまに従って行きたいです。」先生とその後どんなやりとりをしたか覚えていないが、先生は「あなたはそうしなさい」と言われた。そのころわたしはプロテスタントの教会に通い、すっかりイエス・キリストに魅せられていた。

19歳でカトリックの洗礼を受けた。イエスさまに従って行く一番の近道は修道生活だと信仰の先輩が教えてくれた。修道生活がどういうものかも知らずに近道を行こうと決めた。

教会の司祭のところに相談に伺うと「修道院に入りたい人は、家庭でもよい母親になれる人でなければいけない」と結婚講座にあずかってみることを勧められた。教会の青年たちとそれにも通った。そして4年が過ぎた。

はじめて聖パウロ女子修道会の黙想会に参加した。暖かい光が修道院の庭を覆っていた。アシスタントのシスターを囲んで、若い黙想者たちはいろいろの話を聞いた。その中でわたしの印象に残ったのは「道・真理・生命である聖師イエス・キリスト」を礼拝し、このお方にシスターたちは導かれて、神への道を歩んでいるということであった。とりわけわたしがひかれたのはキリスト全体をパウロが生きたように、自分の全存在を賭けて生きるということだった。わたしは心の中で自分が求めているのは、この生き方だと直感した。

それから半年が過ぎて、わたしはここに入会した。両親の猛反対を受けたが、わたしの心は喜びでいっぱいだった。ここにたどり着くまで、どんなに悩み苦しんだか、紆余曲折はあったが、わたしを一番よくご存じの主イエス・キリストが確かに呼んでくださっていると思った。呼んでくださった主は、必ず、この修道会に与えられた社会的コミニュケーションの手段を使って、神さまの愛を伝えるという大きな使命をも、果たさせてくださるにちがいないと確信している。召されたシスターたちみんなとひとつに力を合わせれば……。


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