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どうしてシスターに?

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シスター マリア・ベニーニャ 佐々木昭子

シスターの祈る後ろ姿

シスター佐々木


修道生活のキッカケとなったのは何か、と問われれば、一つはミッションスクールで先生方に反抗ばかりしていた学生時代に、一人のシスターの祈る後ろ姿に、ほんものに触れたような感動を覚えたこと。もう一つは修道院に入った姉に反対し、反抗しながらも、姉の着衣式を見て感動してしまい、その時何か大きな力が自分を引っ張っているように感じたこと、かと思う。

そうしたことがあって、ひかれるままに、毎年夏休みに黙想会に行くようになった。高卒を前にした最後の黙想会で、神のわたしへの関わりを強く感じた。この体験を心に秘めながら、しかし決断できずにいた。卒業して、しばらく保育園で働き、乳児から2才までの幼児を担当しながら、充実した日々を送っていた。それでもなお、決断を延ばしていることを消し去ることができず、意を決して退職した。案の定、父からの猛反対にあった。反対されながらも、入会の日を2月2日と決めていた。しかし、入会の前日、母が急病で入院した。その日から家事いっさいがわたしに任され、それまで母が世話をしていた乳児の世話と病院へと忙しい日々が続いた。この時、毎日、祈っていた祈りがあった。パウロ会の祈祷書をいただいていて、その中の「契約の祈り」だった。 3月中旬、母が退院し、その25日に無事入会した。

修道生活についてまったく何も知らなかったが、30数年、様々な体験の中で学び、また特に困難や失敗をとおして、神のはからいのすばらしさを味わい、そのたびにいただいた使命への新たな呼びかけとなっている。


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