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どうしてシスターに?

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シスター マリア・アマビリス 鈴木寛子

神さまに呼ばれたから

シスター鈴木


わたしの町、北海道の中標津には、終戦まで教会はなく、キリスト教に接する機会もありませんでした。終戦後、キリスト者でない知人から送られてきた『カトリックダイジェスト』によって、カトリック信者と出会いました。それから教理を学び、カトリック信者となる恵みを受けました。

わたしの町にカトリック教会ができたのは、受洗後1年たってからです。教会ができるとすぐに、聖パウロ女子修道会のシスターが家庭宣教に来られました。

わたしがシスターと出会ったとき、「修道生活を考えたことはありませんか」とたずねられました。「考えていますが、どの修道会、いつということは考えていません。今すぐに家を出ることはできません」と答えました。シスターは「ご両親に話してもよいでしょうか」と聞かれました。そしてシスターが両親に話したところ、両親は、わたしが修道会に行くなど思いもせずに「本人が望むならよいでしょう」と答えたとのことです。

それから2か月後の1954年11月はじめに、修道会の責任者シスターイレネと釧路で会いました。翌年の1月25日に東京で着衣式がありました。着衣式とその前にある黙想会に参加し、6月30日に入会することを決めて帰りました。

6月までの日々は、両親の承諾を得ることや仕事の整理、入会の準備に明け暮れました。修道会の方には、必要な書類を提出してあり、入会日も決めてありましたので、わたしはそれで良いと思っていました。わたしとしては早めに6月27日に東京修道院に参りました。一方修道院の方では、決めてはいたがその後一通の手紙も来ないので、本当に修道院に来るのだろうかと思っていたそうです。

こうして今わたしはここに居ります。


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