home修道生活を考えている方へどうしてシスターに?>シスター マリア・アヴェ 浦越ヨシ子

どうしてシスターに?

バックナンバー

シスター マリア・アヴェ 浦越ヨシ子

中学生のころからのあこがれ

シスター浦越


わたしの故郷は、「東洋の使徒」「海外宣教の保護者」としてあがめられている聖フランシスコ・ザビエルが基礎をつくりあげた教会がある平戸です。平戸の古江という田舎で生まれました。両親は熱心な信者で、家族そろって信者です。古江は巡回教会で月に2回位、平戸教会から神父様がミサにきてくださいます。

中学生のころから、わたしは修道院にあこがれるようになりました。それは、母や友だちが修道院について話していたからです。しかし、わたしたちの所からはだれも修道院に入った人はいませんでした。また、シスターの姿を見たこともありませんでした。

母は、修道院はとても厳しいところだから、よく祈り、犠牲をしなければ勤まらないと言っていました。わたしは修道院に行きたいので、ロザリオをよくささげるようにしました。特に四旬節には犠牲をしました。朝早く起きて朝食の準備をし、お弁当を作ってから、学校に行きました。

わたしが、学校を卒業する年の1月に、聖パウロ女子修道会のシスターが、わたしたちのところに召命募集に来ました。わたしの家にも来てくださいました。すでに社会人となって、お勤めをしていた姉のためだったようです。わたしも側で話を聞いていました。そしてわたしが「修道院に行きたい」と答えたのです。今思えば、神様がわたしを導き、少しずつ準備してくださったのです。卒業の年にシスターと出会ったのも摂理でした。3月25日が卒業式でした。そこで4月3日に修道院に入ることに決めました。母は「自分が本当に行きたいのだったらいいよ」と言ってくれました。父は何も言いませんでした。

4月3日、同級生の友人も両親に付き添われて、わたしと一緒に福岡の修道院に入会しました。

「わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召しだしてくださった神が、御心のままに、御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたとき…」(ガラテヤ1・15~16)このように神の恵みによって召されたことを感謝しています。神は、わたしが与えられた使命を果たしていけるようにいつも助けてくださっています。生涯聖パウロの娘として神さまの愛とあわれみに感謝しながら、歩んで行きたいと願い祈っています。


▲ページのトップへ