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新刊のご案内

静かな、静かな観想に導いてくれるような本です。それはそうでしょう。「観想に生きておられる神父さま」として有名な著者が、ご自分の観想の中から、書かれた本なのですから。

というよりは、その観想の中で出会ったイエスさまを、伝えたい、ぜひ多くの方にも知ってもらいたい、という著者の心が伝わってくる本です。

何かと忙しい日常生活の中でも、神さまのことを思って生活したいと願っておられる方、また、いつも黙想しているとおっしゃる方にも、本書は多くのことを語りかけてくれることでしょう。

エルサレム聖書学会の聖書をもとに、著者独自の訳とそこからくる深い読みは、まさに本書のタイトル「イエスの福音を読みとる」にピッタリの内容です。

あとがきに、「みずからを、愛する弟子、愛された弟子、と自負するヨハネも、語りたかったと思います。それが、このヨハネの福音です」、と著者は書いています。ヨハネ福音書は、共観福音書と呼ばれるマタイ、マルコ、ルカ福音書と違い、愛する弟子の視点から書かれたものです。

イエスさまの深いお心の底を伝えたヨハネ福音書は、内容として、いちばん深遠だと言われています。ヨハネが伝えたそのイエスさまの深い愛を、著者が、深い瞑想と悟りをもって、伝えてくださる珠玉のような一冊です。

女子パウロ会　発行