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からだのはなし

『からだのはなし』表紙

  • 著者:カルロ・マリア・マルティーニ
  • 訳者:松本 紘一
  • 定価:本体1,200円+税
  • B6判 並製 144ページ
  • ISBN978-4-7896-0687-5 C0016



現代人は、肉体としての身体の健康、美など、からだについて、異常ともいえるほどの関心をもっているように思えます。新聞や雑誌、またテレビなどで、健康維持のためのサプリメントや、化粧品の宣伝が多いのも、そのことを物語っています。

キリスト者の目から見ると、その健康への留意や配慮は、神の代わりに「からだ」を置いているようにすら感じることがあります。

これは、他の国々でも同様に見られる現象です。
 現代人の関心の的であるこの「からだ」について、ミラノの大司教であった著名な聖書学者であるマルティーニ枢機卿が、長年考察を深め、著したものが本書です。

本書を書くきっかけになったのは、「からだはみだらな行いのためではなく、主のためにあり、主はからだのためにおられるのです」(一コリント 6.13)というパウロのことばです。このことばに含まれている内に燃える炎がわたしに本書を書くように駆り立て」たのだと彼は言っています。

人間と「からだ」との深い関係に光を当てたユニークな本書ですが、むずかしい神学書ではありません。やさしい言葉遣いで、著者の豊富な司牧体験を踏まえて、具体的に書かれています。
 信者の皆様だけではなく、キリスト教に関心のある多くの方々、学生の方々にも、ぜひ、お勧めしたい一冊です。

人間の「からだ」とは何なのか、健康、病気、男性と女性、各秘跡における「からだ」とのかかわりなどが取り上げられており、最後の章は「からだの復活」です。どのページにも、参考になる言葉、キラッと光る言葉、ハッとさせられる言葉に出会うことができる書物です。

女子パウロ会 発行

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