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札幌支部閉鎖……北26条教会でお別れ会

2009/10/27

北26条教会でお別れ会
札幌支部

 

広い北海道の地で、40年近く、宣教の拠点として活動してきた札幌支部が、10月末日をもって閉鎖することになりました。北海道での宣教は、1952年(昭和27年)、4人のイタリア人シスターが行った、釧路と帯広地域の家庭宣教からはじまりました。1967年(昭和42年)に、5人の日本人シスターが派遣され、札幌支部を設立しました。現在の修道院がある北26条東5丁目に来たのは1979年(昭和54年)です。

1968年11月にはじまった五番館デパートの「セントポール・コーナー」での宣教(1990年(平成2年)、家庭訪問、保育園や幼稚園、ミッションスクールの訪問、教会での展示即売やバザーでの宣教、函館のトラピスチヌ修道院で、夏休み限定で開設したセントポール・コーナーでの宣教など、いろいろな形の宣教活動を展開してきました。

多いときは5人いた共同体のメンバーも、昨年末からは2人となりました。宣教に車で出かけていたのですが、ここ数年は運転ができる姉妹がいなくて、信徒の方々が車で送ってくださったり、書籍などの入った箱を事前に取りにきてくださったり、信徒の方々に協力していただいて宣教の使命を果たしてきました。長い歴史の中で、教会も修道会もいろいろなときを過ごしていきます。

 
北26条教会でお別れ会 北26条教会でお別れ会
カトリック北26条教会 茶話会に集まった方々
 

10月25日(日)、札幌支部が所属する北26条教会が、お別れの茶話会を開いてくださいました。東京から来た管区長は、あいさつのためにマイクの前に立ったのですが、30年近く前の初期養成期のとき札幌支部に派遣され、北26条に建ったばかりの修道院の畑を整備するために働いたことを思い出し、感極まって涙ぐんでしまいました。その姿を見て、信徒の方々も涙ぐみ、教会の運営会長さんもハンカチで涙を拭いていました。「家族のように感じてきたよ」という高齢の女性の方の言葉を聞きながら、親しく交わってくださったのだな~と思い、地域の人々や、教会の人々の中で暮らすことの大切さを感じました。小さな子どもたちの歌のプレゼントを聞きながら、信徒の方々が持ち寄った手作りのサンドウィッチやケーキをおいしくいただきました。院長のシスターインマコラータ木村と、訪問宣教担当のシスターピエリーナ阿部は、大勢の方々から声をかけられて、別れを惜しんでいました。

 
北26条教会でお別れ会 北26条教会でお別れ会
シスター木村 シスター阿部
 

この日、数日前に亡くなったお父様の葬儀のために北26条教会に来ていたイエズス会の萱場神父も主任司祭とともにミサをささげてくださり、説教で「聖パウロはいろいろな地を訪れました。シスターたちも、別の新しい地で働くために出発するのです」と、希望を与えてくださいました。茶話会の最後に、参加者全員がアーチを作り、♪「行け、行け、地の果てまで、救いの訪れを告げるために~~」と歌いながら、アーチの中を通り抜ける2人のシスターを送り出してくださいました。シスター木村は、この教会から派遣されて新しい任地に赴きますと言っていました。シスターたちは、お礼に、聖パウロの言葉を書いたしおりを差し上げました。

北26条教会でお別れ会
花束を受けるふたり

 

北海道の地に修道院はなくなりますが、協力者の方々の活躍をとおして、また、インターネットという効果的な手段を活用しながら、今までとは違った関わり方で宣教していきたいと思います。

北26条教会のみなさま、長い間、ありがとうございました。また、どこかで会いましょう!


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